AMWUとIAMAWが各国政府にTPPA案の拒否を要求
2012-12-13
AMWUとIAMAWは、今週9月6~15日に米国バージニア州で14回目の交渉に入っている環太平洋パートナーシップ協定の結果、国民の利益のために行動する政府の権限が失われることに懸念を表明した。
2012年末までにまとまると予想される環太平洋パートナーシップ協定(TPPA)は、オーストラリア、ブルネイ・ダルサラーム国、カナダ、チリ、マレーシア、メキシコ、ニュージーランド、シンガポール、ペルー、アメリカおよびベトナムの自由貿易協定(FTA)で、単なる貿易協定にとどまらない。
インダストリオール・グローバルユニオンとその加盟組織は、交渉が秘密に行われ、案文が公表されないことに憤りを表明している。入手可能な情報を見る限り、TPPAが知的財産権などの問題に焦点を当てており、医療や環境、職場の安全、投資といった分野で国内法に優先する条件を課そうとしていることは明らかだ。
オーストラリア製造労組(AMWU)は組合員に対し、オーストラリアの閣僚に接触して次のような案を拒否させるよう呼びかけている。
●衛生・環境法規をめぐって政府を訴える権利を企業に与える。
●政府による補助金付きジェネリック医薬品の提供を禁止する。
●消費者を犠牲にして特許・著作権保有者の権利を強化する。
●政府購入とオーディオビジュアル・メディアに占めるオーストラリアの比率を減らす。
●遺伝子組み換え食品からラベルをはがす。
全米機械工・航空宇宙労組(IAMAW)はアメリカにおけるTPPAの影響についても懸念しており、組合員に対し、NAFTAと同様にTPPAもアメリカで何十万人もの雇用を破壊し、労働者の権利を弱め、「バイ・アメリカン」法を徐々に損ない、環境保護を無効にする可能性があると警告している。
詳しくは下記サイトを参照:
http://www.amwu.asn.au/read-article/news-detail/1000/Keep-Free-Trade-Fair/
http://www.goiam.org/index.php/news/member-action-center/10302-tpp-big-mistake
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