韓国の労働者が現代で画期的協約を締結
2012-09-05
韓国金属労組(KMWU)の組合員は、現代自動車で基本給の5.4%引き上げと来年3月からの夜勤廃止を確保する新協約の承認を票決した。
KMWUが7月からの部分ストなど数カ月に及ぶ闘争を展開した結果、現代では4万4,000人の組合員が賛成53%で協約を受け入れた。
労働者にとって大勝利となるこの協約により、来年3月から夜勤も廃止される。新協約によると、午後9時から午前8時までの夜勤に代えて、最後のシフトが午前1時10分までに終了する2交代制が導入される。
夜勤とOECD諸国で最長の長時間労働が相まって、多くの労働者が筋骨格疾病や慢性疲労、睡眠障害、家族と過ごす時間の不足に悩まされている。
韓国では推定100万人の労働者が夜間勤務に従事しており、現代は韓国系自動車会社として初めて深夜のシフトを廃止する。この決定は、同様の協約の締結を支持してKMWUが現在スト中の起亜自動車をはじめ、自動車産業全体の状況に影響を及ぼすと予想される。
この賃金協約を達成したKMWUは、今度は同社に約1万3,000人の契約労働者を常用雇用させるために引き続き闘っていく。
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