金属労協第56回協議委員会
2014年闘争方針「2014年闘争の推進」を機関決定
12月9日、新橋・第一ホテル東京で開催
金属労協は、2013年12月9日午後2時半から5時まで第56回協議委員会を東京新橋の第一ホテル東京で開催し、2014年闘争方針「2014年闘争の推進」を審議、原案とおり機関決定した。
司会の井上昌弘事務局次長の開会の辞で始まった同協議委員会では、はじめに資格審査報告が行われた。渋澤厚子資格審査委員長(基幹労連)から午後2時半現在の出席状況について加盟5産別から142名の協議委員が出席、内女性協議委員が27名であること、傍聴が47名出席していることが報告され、司会が協議委員会の成立を宣言した。
議長挨拶
協議委員会冒頭、金属労協を代表して、西原議長が挨拶し、2014年闘争に取り組むに当たって、①「賃金・労働条件の適正な配分→個人消費の喚起→生産・投資の拡大→所得向上と雇用維持・創出を生み出すという好循環を重視すると共に、引き続き「人への投資」の重要性を全面に掲げて取り組んでいく」、②「2014年闘争では、賃上げ、すなわち月例賃金の引き上げを最重点に置いて取り組み、要求水準はJC共闘全体で1%以上の賃上げに取り組むことを基本とする」、③「金属労協全体で、交渉結果の社会的波及に努め、未組織労働者・非正規労働者の賃金底上げも含めた処遇改善につなげていきたい」、④「ワーク・ライフ・バランスの実現は重要な取り組みとして着実な前進を図っていく」、⑤「政府は経済界に対し賃上げを強く要請し、経済界・経営者からも前向きな対応を示唆する発言が続いているが、賃上げをはじめ基本的な労働条件の決定はあくまでも労使自治の中で労使が責任をもって結果を出さなければならない」等と5点にわたり所見を述べた。以降の議事進行は西原議長が取り仕切った。→議長挨拶詳細
来賓挨拶(神津連合事務局長)
次に、来賓として神津里季生連合事務局長から挨拶をいただいた。神津事務局長は、挨拶の中で、「2014年闘争にあたって、第一に「賃上げにこだわる」「底上げにこだわる」という言葉に込めた連合の思いを改めて汲み取っていただきたい。あくまでも一時金ではなく「今回こそ」の意味を徹底することで、初めて結果に結びつくものと考える」等と述べた。→神津連合事務局長挨拶要旨
報告事項:一般経過報告、役員選考委員会報告
つづいて三瀬明議事運営委員長(JAM)から議事運営報告を受けたあと、議事に入り、報告事項として一般経過報告を遠藤勝事務局次長が報告、続いて宮本礼一役員選考委員長(JAM書記長)から「役員選考委員会の報告」について経過報告があり、10月の連合大会で神津里季生金属労協副議長(基幹労連委員長)が連合事務局長に選出されたことを受け、神津副議長の後任として澤田和男基幹労連委員長代行が副議長に就任する(期間は前任者の残余期間とする)ことを10月25日の第15回常任幹事会で確認したことを報告、これを確認した。
審議事項:「2014年闘争の推進」の審議・決定
審議事項として、金属労協の闘争方針である「2014年闘争の推進」について若松事務局長が提案、5産別から原案賛成の立場で意見・要望が出され、本部答弁を行った後、満場一致で闘争方針「2014年闘争の推進」を機関決定した。この金属労協の闘争方針を踏まえて、加盟5産別は明年1月から2月にかけてそれぞれ中央委員会を開催し、産別としての闘争方針を決定、各単組は集計対象組合を中心に2月18日までに要求提出を行い、団体交渉を開始することになる。
退任役員表彰
最後に、退任役員表彰を行い、神津前副議長に対して、西原議長から表彰状が手渡された。神津氏は、基幹労連事務局長として、2006年9月から4年間常任幹事を務められた後、基幹労連中央執行委員長として、2010年9月から3年間、副議長を務められ、国際委員長を担当した。退任挨拶に立った神津前副議長は、「25年前、故・鷲尾悦也氏より命を受けて在タイ日本大使館に一等書記官として赴任したことがあるが、赴任する前の半年間、当時のIMF-JCの国際局で小島正剛氏(現・金属労協顧問)のもとで国際的センスを身につけるべく薫陶を受けたことを含め、JCに対しては感慨深い思い出が蘇る。やはり労働運動は、人と人の縁である。一人ひとりの持っている縁を大事にしながら、これからも共に進んでいきたい」等と退任挨拶を述べた。