新着情報(労働リーダーシップコース)

第41回労働リーダーシップコース(2010年1月7~23日)

2010年01月23日

新たな時代切り開く39名の精鋭が受講

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1月7日[開校式]

厳かな琴の演奏

午前10時からの開校式は、琴の演奏で厳かに始まった。

冒頭、平田哲校長が式辞に立ち、「厳しい時代であるからこそ、もう一度自分自身を見つめ直すと共に、労働組合の原点を考える機会としたい。2週間半、組合・職場を離れ、同じ金属の仲間同士が寝食を共にして学びあうこのような機会は、これからの人生において二度とないと思う。どうかこの機会を生かし、企業や産別の枠を超えて、よく学び、よく遊び、よき友を得て、自らを高めていただきたい」と述べた。

主催者を代表して西原浩一郎金属労協議長が挨拶に立ち、「JCとして結成以来、労働組合役員教育に力を入れてきた。このコースを通して、今後の労働運動の新しい方向性についてみんなで考えると共に、産別枠を超えた金属の仲間との絆を築いてほしい。年始の春闘の準備で忙しい時に送り出してくれた組合・支部の皆さんの期待に応えるよう研鑽に励んでいただきたい」と述べた。

続いて、来賓として厚生労働省の中野政策統括官が挨拶に立ち、この40年以上に及ぶ伝統のある労働リーダーシップコースのますますの発展を祈ると共に、健全な労使関係の担い手としてこの機会を通しての成長を期待した。また、最近の労働政策の課題について、非正規労働者対策、ワーク・ライフ・バランスの問題を中心に挨拶された。

平田哲
校長

西原浩一郎
金属労協議長

厚生労働省
中野政策統括官

中條毅
運営委員長

山口芳彦
関西ブロック代表

次に、中條毅運営委員長が挨拶し、激動の変革の時代における労働組合リーダーの役割の大きさに言及、「組合リーダーとして必要な人間教育を基盤として、労働、経済関係の専門知識を研鑽する労働リーダーシップコースの存在がますます重要になってくる。私自身、亡くなられた竹中正夫初代校長が推進された人間教育に、労使関係等専門教育を充実させるためにこのコースの運営委員として参画した。そして、労使関係のエキスパートを運営委員に招請し、25年前にゼミナールを整備した。このコースを通して時代を変革するリーダーとして成長されることを期待する」と述べた。

受講生宣誓
渡辺雅也さん
(コマツユニオン大阪支部)

続いて、地元組織を代表して山口芳彦関西ブロック代表が挨拶し、 「私自身は残念ながらこのコースを受ける機会が無かったが、私の単組から受講したメンバーたちを見ていると、知識プラスアルファを身につけて一回り大きくなって戻ってきている。知識プラスアルファが無ければこの変革の時代を乗り越えることはできない。庚虎(ひのえとら)の年は、混乱するが、新しいものが起こる年と言われている。NHK大河ドラマで『龍馬傳』が始まったが、坂本龍馬も幕末にこの京都の地で新しい日本について考えた。古賀伸明連合会長もこのコースの卒業生である。古賀連合会長に続く『労働界の龍馬』がこのコースから陸続と出ることを期待している」と激励した。 最後に、香川孝三副校長が挨拶に立ち、「諸君の生涯の思い出として残る2週間半としてほしい。全員で励まし合いながら、最後に感動の涙を流しあえるようなコースにしていこう」と激励した。

最後に、受講生を代表して、コマツユニオン大阪支部の渡辺雅也さんが力強く、受講生宣誓を行い、閉校式を終了した。

開校講演

午前中、続いて、西原浩一郎金属労協議長から「これからの労働運動とリーダー像」と題して、開校講演を受けた。

開校講演を聞く受講生

西原議長の開校講演

オリエンテーション・貿易ゲーム

午後には、オリエンテーションの後、受講生は、貿易ゲームを通して、グループ形成を行った。

夕食会では、すき焼きで、平田校長の音頭で乾杯し、ゼミ別に交流を深めた。

貿易ゲームを指導する
高橋正さん

貿易ゲーム
石田班

貿易ゲーム
冨田班

貿易ゲーム
平田班

貿易ゲーム
香川班

貿易ゲーム
中田班

世界銀行から製品の審査を受ける受講生

夕食交流会では平田校長の音頭で乾杯

全体ミーティング

晩の全体ミーティングでは、全員の自己紹介を行った後、各ゼミ毎に班長・副班長を決めたほか、座長、ラジオ体操担当、討論会実行委員などを互選で決めた。

各ゼミの互選の結果、平田ゼミの班長には吉岡圭一さん(富士重工労組)、副班長は塗師尾充さん(トヨタ車体労組)。香川ゼミの班長には岩脇寛己さん(パナソニック電工労組)、副班長には徳永英人さん(本田技研労組浜松支部)。石田ゼミの班長には河野勝巳さん(パナソニックAVCネットワークス労組)、副班長に平尾正寛さん(パナソニック電工労組)。中田ゼミの班長には井上昭男さん(パナソニック本社総合労組CISC支部)、副班長には澤田茂さん(三洋電機労組コーポレート支部)が選出された。冨田ゼミの班長には澤田順一さん(パナソニックAVCネットワークス労組)、副班長には片岡健太朗さん(三菱重工労組広島支部)がそれぞれ選出された。そして、班長の中から、互選の結果、実行委員会の級長には、河野勝巳さん(パナソニックAVCネットワークス労組)が選出された。

全体ミーティングで
全員の自己紹介

初日すべてのプログラムが無事終了、最初の交流

1月8日

快晴の朝は、午前7時のラジオ体操でスタート。最初に、河野級長が「みんなで励まし合いながら最後まで頑張ろう」と挨拶、ラジオ体操の後、平田校長も一緒に、セミナーハウスの北裏の修学院脇の音羽川の砂防ダムまで散歩した。

朝の体操

砂防ダム前で

午前7時半から第1回の英会話、最初に全員で大会議室に集合して、平田校長が英会話の意義を述べた後、英会話講師の同志社大学の米国人留学生6人が自己紹介した。この後、各クラスに分かれて第1回の英会話を行った。

 

英会話講師の留学生のみなさん

朝食後、9時半から本コース講義の皮切りとして、鈴木勝利金属労協顧問から、「戦後の労働運動と労使関係の変遷」と題して、講義を受けた。鈴木顧問は、戦後労働運動の歩んできた道のりと労使関係を切り口に分析、企業別組合の生い立ちからJC春闘の変遷、そして労働戦線統一の歴史を振り返ると共に、今後の労働運動の展望について語った。JCについても「連合が大事になればなるほど、その3分の1を占める金属労協の重要性が増してくる。金属労協の機能を強化し、連合に反映させていくことが重要である」等と述べた。

鈴木顧問の
講義風景

講義する
鈴木勝利JC顧問

昼休みには、第2回の運営委員会を河野級長を座長に、各ゼミメンバーの健康状況のチェックや第2週の交流会等の対応などについて協議した。

午後は2時から5時まで、小島正剛金属労協顧問から「国際労働運動論」の講義を行い、国際労働運動の歴史をはじめ、国際労働運動の意義、課題について特に、最近増加している日系企業の海外労使紛争の原因と防止対応策などについて講義した。

小島JC顧問による
「国際労働運動論」

講義する
小島正剛JC顧問

夕食後は午後7時から、日高正宏神戸学院大学教授を講師に、体感学習「ファンタジー・グループ」の講義を受けた。グループに分かれて、言葉を一切使わずに、コミュニケーション・こころを通じ合わせながら、フィンガーペインティングで1枚の絵を描き上げた。前座では、日高教授がウクレレを弾きながら、人生の歌をみんなで歌ったり、くねくね体操などを体感した。

ファンタジー・
グループ
日高先生

1月9日

朝のラジオ体操の後、鷺森神社まで散歩した。

本日の講義は午前中のみで、ゼミナール1を行った。最初に全員大会議室に集合し、ゼミオリエンテーションを行った。平田校長が、指導講師のもと、それぞれのテーマのもと、ものづくりという共通の土俵の上で、組合や職場の課題について、ざっくばらんな経験交流や意見交換、ディスカッションを行うゼミナールの意義について述べた後、各ゼミ担当講師が自己紹介とゼミの特色について述べた。この後、ゼミ別に分かれて、第1回ゼミを行った。第1回では、各人の自己紹介と組合・職場における現状と課題について述べあい、課題の共有を行った。

ゼミ・全体ミーティング

平田ゼミ

香川ゼミ

石田ゼミ

中田ゼミ

冨田ゼミ

午前中に、先輩OB達が関西セミナーハウスを激励訪問に来た。第1号は、第38回修了生の三吉勉さん(パナソニックAVCネットワークス労働組合書記長)が差し入れを持参していただいた。つづいて、前回第40回コース級長の住田孝司さん(マツダ労組広報教育部長)が来所、今回第41回コース級長の河野勝巳さん(パナソニックAVCネットワークス労働組合直轄支部委員長)に広島の日本酒を手渡し、激励のエールを贈った。

38回生三吉勉さん
激励訪問

第40回住田級長
激励訪問

第40回級長から第41回級長へ激励のエール