次代を担う労組リーダー41名の精鋭が修了
46回までの修了生は累計1,584名に
伝統の第46回労働リーダーシップコースが、2014年10月6日から、京都・関西セミナーハウスで、東は栃木、西は長崎から総勢41名の次代を担うユニオンリーダーが受講し、「時代の求める労働組合の 役割」をメインテーマに掲げ、4つの柱に基づく多彩な講義を受けると共に、5つのゼミナールに分かれて、ものづくり職場における組合の課題についての討議など合宿形式で研鑽に励んだ。10月18日(土)に無事閉校し、41名全員に香川校長から修了証が授与された。46回までの修了生は累計で1584名に達した。
10月18日(土)朝、秋麗の快晴のもと、8時45分から大会議室での出発(たびだち)の集いでは全員がロの字スタイルに座り、永川級長を皮切りに全員がこのコースに参加しての感想を述べあった。
続 いて、10時半から遠藤次長の司会で閉校式を行った。冒頭、香川孝三校長が式辞に立ち、「まず41名全員が修了できたことを共に喜びあいたい。閉講式は英語でコメンスメントセレモニー、これから始まる旅立ちの集いという意味である。このコースで
学んだ諸君が日本の経済・産業を支え、発展させる原動力となることを確信している。4つのことを言っておきたい。①ここで築いたネットワークは諸君の人生の宝である。この絆を今後も強めてこれからの人生に活かしていってほしい。②ここで学んだことは、学びの一歩である。ここで学んだことをベースに学びつづけてほしい。③教えることは学ぶことであることを忘れないでほしい。④アフターケアは任せてほしい。いつでもゼミ担当の5人の講師は皆さんの相談に乗るので気楽に相談してほしい。是非同窓会も開いていってほしい。今後の活躍を期待している」と激励した。この後、41名の受講生一人ひとりに香川校長から修了証を 授与した。第46回コースを終えて総計1584名が当コースを修了した。
続いて、主催者を代表して浅沼弘一金属労協事務局長が挨拶に立ち、 「まずもって3週間にわたり、受講生をゼミを通じてご指導いただいた運営委員の先生方に感謝申し上げたい。大きな事故もなく、終えることができた。受講生の面倒見役をされた実行委員の皆さんのご尽力に心から感謝申し上げたい。46年の歴史を持つ当コースは今回を合わせて1584名の修了生を輩出した。このコースを通じて受講生の皆さんは、さまざまなものの見方、考え方、知識そして友情と多くの宝を得た。これからそれぞれの場所に戻っていくが、皆さんがここで得た宝を是非活用していってほしい」と激励した。石田光男副校長からは、「ゼミを通じて、受講生の方からいろいろな悩みを含んだ現実について語ってもらった。それこそが今の日本の姿なのだと思う。結局これから何をやったらよいのかという問いかけがあった。ゼミの皆さんに私が語ったことは、とにかく無理をしないことだ。できることをちゃんとしっかりやること、うまずたゆまずやり続けることが大切だ。何かするにしても、全く新しいことをすることは絶対にないと思う。先輩たちが築いてきたワークルールとその運用に基づいて、今の環境の変化の中で、どういう風にやったら、組合員の皆さんに喜んでもらえるか、背伸びをするのでなく、実は極めて地道な一歩をどう付け加えていくのかに情熱を傾けてやることが大切なのだと思う。さまざまな課題がある。非常に複雑なことは、労使で考えが違うだけでなく、労と労に多様性が進んでいることだ。その中で100点は出せないかもしれないが組合員の皆さんのためにがんばってほしい。そのときも、ぜひあまり肩をいからせることなく、自然体で地道なこと、平凡なことをきちんとやっていってほしい」と激励した。中田喜文運営委員からは「2週間本当に皆さんがんばったと思う。来週からそれぞれの組合にもどって仕事を始めるが、その時に、ものごとがちょっと違って見える自分を発見すると思う。今回のコース、ゼミを通じて、少しだけ変わった自分を発見することと思う。その心を大切にしながら、学び続け、自分たちの子供たちが幸せに仕事と生活ができる社会にしていってほしい」と激励した。冨田安信運営委員は「この2週間、皆さんと一緒に勉強できて本当にいい勉強になった。明日から各人の職場に帰られるが、ワークとライフとユニオンのバランスが取れるように、それぞれの職場で活躍されることを期待している」と激励した。上田眞士運営委員は、「この2週間はあっという間に過ぎた。今回もそうであるが、毎年感じることは、受講生の皆さんのつながる力の強さにいつも驚かされている。それは多分、組合の真骨頂なのだと思う。労働組合らしい作法なのだと思う。これが組合の強みなのだと思う。それを多分、会社の方でも、日本の社会自体も必要としているのだろう。今後も、外野席からではあるが、皆さんを応援していきたい」と激励した。
最後に、受講生を代表して、級長を務めた全本田労連の永川賢治さんが答辞を述べた。永川級長は、運営委員の先生を初め、関西セミナーハウス、事務局への感謝の気持ちを述べた後、「この2週間、ゼミを通して組合や職場の課題を徹底的に議論を行い、体系的な講義を学んだが、最も大きな宝は41名の仲間たちと出会い、かけがえのない友情を結んだことだ。これからも、人生を通して、最高の仲間との絆をさらに深めながら、46回の仲間と手を取り合い、進んでいきたい」と述べた。
この後、全員で中庭で記念撮影を取った後、アゴラホールで打ち上げを行った。席上、第46回受講生から、会場となった関西セミナーハウスに感謝の気持ちをこめて体重計とゲームなどの記念品が贈呈された。また、受講生が作成した2週間の思い出の日々を美しい歌をバックに上映され、改めて2週間を振り返り、感動を新たにした。