2019-20年度運動方針を決定
新役員を選出、髙倉議長・浅沼事務局長を再任
海外から16カ国・地域、21組織30名が参加
金属労協(JCM)は、2018年9月4日(火)午前10から東京都江東区の東京国際交流館プラザ平成で、第57回定期大会を開催した。大会冒頭にあたり、本年7月の西日本を中心とした「平成30年7月豪雨」で亡くなられた方々に対し、会場全体で黙とうを捧げた。大会では、「2019-20年度運動方針の件」を提案、審議の結果、原案通り決定した。役員改選も行い、髙倉議長・浅沼事務局長を再任した。
来賓として、国内からインダストリオール・グローバルユニオン日本加盟組織協議会(インダストリオール日本加盟協)島田副議長、海外からはインダストリオール・グローバルユニオンのヴァルター・サンチェス書記長他、合わせて16カ国・地域から、21組織30名が出席した。
本大会には、代議員279名(うち委任状13名)が出席した。また、出席代議員のうち女性代議員が83名を占め、女性比率は31.2%となり、3割以上という目標を達成した。
大会議長団は鈴木慎太郎代議員(自動車総連)と名久井美麗代議員(基幹労連)の両代議員が務めた。
1.議長挨拶、来賓挨拶
冒頭、金属労協を代表して髙倉明議長が以下の通り挨拶を述べた(要旨)。
今大会では金属労協の向こう2年間の運動方針を論議してもらうことになる。我々を取り巻く環境は大きな変革期を迎えており、金属労協の国際的・国内的役割を見つめ直すことを念頭に運動の主軸となる活動をまとめた。選択と集中による運動の推進を図りたい。
また、政労使が生産性運動・生産性三原則の意義について再認識し、実践していくことが重要であり、働き甲斐と希望、このことが実感できる社会の実現に向けて人間尊重を基軸とした、真の生産性運動のために尽力する。
(→髙倉議長挨拶詳細)
来賓挨拶では、連合の神津里季生会長のビデオメッセージを放映後、インダストリオール・グローバルユニオンのヴァルター・サンチェス書記長、そして、インダストリオール・グローバルユニオン日本加盟組織協議会の島田尚信副議長から、挨拶をいただいた。
2.報告事項を確認
報告事項として最初に、「一般経過報告」(市川佳子事務局次長)から報告、確認した。また、一般経過報告の中で、「労働リーダーシップコースの活動報告」について、昨年10月に開催した第49回労働リーダーシップコースで級長を務められた小倉英明ダイハツ労働組合中央執行委員から、コースを受講しての経験に基づく報告を受けた。
引き続いて、2018年春季生活闘争の「闘争経過報告」(倉永誠史事務局次長)、「2018年度会計決算報告」(市川佳子事務局次長)、2018年度会計監査報告(石井直樹会計監査)、「組織財政検討プロジェクト中間報告」(浅沼弘一事務局長)を報告、全会一致の拍手で確認した。
3.審議事項
第1号議案「2019-20年度運動方針の件」
第1号議案として、「2019-20年度運動方針」(浅沼弘一事務局長)を提案、加盟5産別から原案賛成の立場で意見・要望が述べられ、それらに対し浅沼事務局長が本部答弁を行った。この後、代議員の満場一致の拍手で「2019-20年度運動方針」を承認した。
(→金属労協2019-20年度運動方針)
第4号議案「役員改選の件」
第4号議案「役員改選の件」について神保政史役員選考委員長(電機連合)から経過説明と提案し、女性4名を含む14名体制での常任幹事をはじめ、髙倉明議長・浅沼事務局長(共に再任)を軸とする2019-2020年度役員を全会一致で承認した。
(→2019-20年度金属労協役員一覧)
その他の議案
これらの審議事項の他に、第2号議案「2018年度一般会計剰余金処分」、第3号議案「2019年度会計予算」(市川佳子事務局次長)、第5号議案「役員選考委員会設置の件」、第6号議案「顧問および政治顧問委嘱の件」(浅沼弘一事務局長)についても提案し、全会一致の拍手で承認した。
(→2019-20年度金属労協顧問および政治顧問氏名)
退任役員への表彰状の贈呈
今回の大会をもって退任される3名の方々に、髙倉議長から表彰状が授与された。退任された役員は以下の通り。
常任幹事 内田 文子 電機連合
〃 東 純史 全電線
会計監査 石井 直樹 全電線