2020年2月28日、2020年闘争要求・回答状況を以下のとおり更新しました。
金属労協 2020年闘争の要求状況について(2020年2月28日)
2月26日時点で、要求を提出している組合は、金属労協全体の65%となっている。
賃上げの要求額の平均は、3,689円となっている。
組合規模別の要求状況をみると、組合員1,000人以上の組合が3,223円、300~999人が3,477円、299人以下が3,881円となっており、引き続き、規模の小さい組合ほど、賃上げの要求額が高くなっている。
2020年闘争では、賃上げ獲得組合の拡大とともに、中小労組の底上げ・格差是正の実現に取り組んでおり、各組合が、賃金の絶対水準を重視し、産別内における賃金水準の位置づけを把握したうえで、めざす賃金水準に向けて賃上げを要求している状況が継続している。
企業内最低賃金協定については、集計対象組合56組合のうち、43組合が水準引き上げに向けて取り組んでいる。
先行して要求している大手労組では、2回程度の交渉を終えている。
経営側は、「人への投資」の考え方に理解を示しつつも、米中対立の長期化、中東情勢の悪化、英国のEU離脱などに加え、新型ウイルスの感染拡大による、グローバル経済・国内経済の落ち込みを挙げ、賃上げはきわめて慎重に検討する必要があるとの主張を繰り返している。
先行き不透明感が増しているが、だからこそ、わが国経済を、個人消費がリードし、底支えする強固なものへと転換することが不可欠である。労使の果たすべき社会的な役割と責任を訴え、継続的な賃上げを基軸とする「人への投資」を求めて、強力に交渉を展開していく。
以上
2020年闘争 要求・回答状況総括表(2020年2月28日発表)
2020年闘争 金属労協集計対象組合要求・回答状況(2020年2月28日発表)