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この2日間(初日は摂氏35度を超え、2日目は土砂降り)に、日本、バングラデシュ、ノルウェー、フランス、ガーナ、コートジボアール、ドミニカ共和国、カナダ、チリをはじめとする世界各国の労働組合活動家約60人が発言した。ラテン・アメリカの国際金属労連(IMF)加盟組織数団体が討論に加わった。 簡潔なスピーチの共通テーマは、中東での戦争に関する問題、ベネズエラの危機、発展途上国の債務負担免除、世界貿易機関(WTO)、国際金融機関(IFI)改革だった。だれもがルラの大統領当選に関してブラジルを祝福した。 この労働組合フォーラムは、国際自由労連(ICFTU)、国際労働組合連合(WCL)、欧州労働組合連合(ETUC)が主催した。 フランス民主労働総連合(CFDT)のジャン=フランソワ・トログリ(Jean-Francois Trogrlic)氏が、「ポルトアレグレに集まる労働組合活動家は、明らかに、毎回同じことを繰り返す危険がある」と述べ、さらに内容を充実させることを要求した。労働組合は、IFIと多国籍企業と自由貿易の改革を目指して努力すべきである。 マルチェロ・マレンタッキIMF書記長も同様の考えを示し、労働組合に代替的経済プログラムの立案に着手するよう強く促した。
IMFは、2003年世界社会フォーラム閉会直後に活動を開始し、以下の目標を確実に達成することも提案した。 ● グローバル・ユニオンズの労働組合フォーラムを世界社会フォーラムの永続的な構成要素にすること。 ● グローバル・ユニオンズがICFTUの指導下で、他の市民社会運動との効果的な同盟を確立するための戦略・活動を立案すること。 ● グローバル・ユニオンズがICFTUの指導下で、ネオリベラル・グローバル化に代わるプログラムを立案すること。 「この会合に全面的には満足できなかったことを認めなければならない」とマレンタッキ書記長は述べた。「出席したグローバル・ユニオン・フェデレーションがあまりにも少なすぎたし、この2日間で労働組合問題がほとんど取り上げられなかった。それでIMFは、この案を提出した」 その他複数の労働組合組織がIMF案を支持し、この案はICFTUに正式に提出される予定である。 「ポルトアレグレは労働組合にとって、会合を開いて討議・学習し、他の組織と交流する素晴らしい機会となる。全員が助け合って討議を行動に移すべきときが来ている」とマレンタッキ書記長は述べた。 [2003年1月24日] |