IMFニュースブリーフ
斗山重工の労働者が自殺
造船労働者である労働組合活動家が、会社による過酷な仕打ちが原因で焼身自殺した。
韓国:韓国金属産業労組連盟(KMWF)から国際金属労連(IMF)に入った情報によれば、韓国東南部のチャンウォンにある斗山重工業の労働者・労働組合員であるペ・ダロ(Bae Dal-ho)氏(50歳)が、1月9日に悲惨な焼身自殺を遂げた。
 ペ氏は21年間にわたってこの造船会社で働き、扶養家族を抱えていながら自殺を決意した。斗山重工が、昨年5月にスト参加を理由に同氏を解雇しただけでなく、裁判所を説得して同氏の所有資産と賃金報酬を暫定的に差し押さえさせた末の出来事だった。同氏は6カ月以上にわたって賃金を受け取っていなかった。
ペ・ダロ氏追悼集会
写真:Roger Johansson
 労働組合委員会は、会社側による過酷な仕打ちがペ氏自殺の原因だと非難し、資産の暫定的差し押さえを「新種の労働組合抑圧」と呼んだ。KMWFと韓国民主労総(KCTU)は同社に対する全国キャンペーンを展開し、1月9日以降、首都圏で数多くの抗議行動を実施している。
 組合側は、ペ氏のために公営企業民営化問題をめぐって闘い続けると述べている。斗山重工は、2001年に政府から韓国重工業を購入した。

[2003年1月28日]