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サンパウロの金属部門でストライキ 昨年11月の10%を超える生計費調整は、すでに意味を失っている。 ブラジル:3月26日、ブラジル第二の労働組合総連合であるフォルカ・シンディカル(Forca Sindical)に加盟するサンパウロ金属労組の組合員2万3,000人は、賃上げを強く要求するために無期限ストに入った。ブラジルで大規模なストライキが実施されたのは、元金属労働者・労働組合指導者のルイス・イナシオ・ダ・シルバ・“ルラ”が1月1日に大統領に就任してから初めてのことである。 同労組によれば、サンパウロ金属部門の40工場に打撃を与えている今回のストを決定したのは、生計費手当の再調整をめぐる交渉に企業が非協力的な態度を示したからである。労働者は2002年11月に消費者物価の上昇を補う10.26%の賃上げを勝ち取ったが、組合スポークスパーソンは「この賃上げはすでに物価上昇で浸食されてしまったので、10%の賃上げ調整を要求している」と言う。 通常、サンパウロのフォルカ・シンディカル金属労働者は毎年11月に賃上げ交渉を行うが、「このようなインフレでは待っていられない」と同労組は述べた。 現在、ブラジルは高水準のインフレ率・失業率と苦闘している。 [2003年3月27日] |