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このトルコの国際金属労連(IMF)加盟組織は、考えられる限り最善の合意に達したことに満足している、と言う。労使間で交渉が始まった当初、会社側は「労働者全員に常勤雇用・賃金を提供することはできず、200人を解雇する」と主張した。しかし最終的に、職を失うのは75人ということになり、その中には退職する者もいれば兵役に就く者もおり、同労組から月給を受け取りながら新しい仕事を探す者もいる。 ディタスでの合意において重要な役割を演じたのは、顧客の1社であるダイムラークライスラーとIMFが国際枠組み協約(IFA)を締結したことである。この協約でダイムラークライスラーは、自社の労働者に対する社会的責任を認めるだけでなく、サプライヤーにも同様の原則を相互関係の基礎として適用することを求めている。 ダイムラークライスラー世界従業員委員会のエーリッヒ・クレム(Erich Klemm)委員長は、この争議の結末に触れて次のように強調した。「ダイムラークライスラーの国際枠組み協約は、同社の下請会社の一つであるディタスにおいて、交渉によって合意に達するうえで大きな役割を果たした。IFAの重要性と、同協約とその実施における正式パートナーとしてのIMFの重要性は、いくら強調してもしすぎることはない」 マルチェロ・マレンタッキIMF書記長は、こう語った。「ディタスで労働者の基本的権利が達成されたのは明らかに、組合の懸命な活動だけでなく、ダイムラークライスラーの枠組み協約による支援のおかげでもあった。加盟組織の組合員が働く多国籍企業で、引き続きIFAを推し進めていくつもりだ」 この争議の間にトルコ金属労組とディタスで働く組合員に支援の書簡を送ってくれた数多くのIMF加盟組織に感謝する。 [2003年4月11日] |