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段炳浩氏が釈放される 国際的に有名な韓国の労働組合指導者・元金属労働者が釈放された。 韓国:4月2日、韓国民主労総(KCTU)委員長で元金属労組指導者の段炳浩(ダン・ビョン・ホ)氏が釈放された。段氏は2001年に「営業妨害」と違法ストライキ主導の罪で20カ月の実刑判決を受け、刑期満了で出所した。
段氏は刑務所の正門前で挨拶し、2月に盧武鉉新大統領が就任してからいくつか改善が見られるが、韓国のネオリベラル経済政策など基本的事項は変わっていない、と述べた。段氏はイラクでの紛争にも触れ、反戦運動を強化するとともに戦争地帯への韓国軍の派遣に反対するよう促した。 マルチェロ・マレンタッキ国際金属労連(IMF)書記長は、今回の投獄中(長年の間に、韓国当局は労働組合活動を理由に段氏を5度にわたって投獄した)に何度かKCTU委員長を訪問しており、段氏釈放の知らせを聞いて本当にうれしいと述べ、同氏を「私が知っている中で屈指の偉大な労働組合指導者」と表現した。 バク・ソン・ワン(Baek Seun-whan)韓国金属産業労組連盟(KMWF)委員長は今日、IMF書記長に書簡を送り、次のように述べた。段氏が刑務所正門に姿を現したとき、「貴殿とIMF加盟組織の方々が段を迎え、釈放の喜びを分かち合えればよかったのにと思いました。なぜなら、IMFと加盟組織のおかげでKMWF組合員と段は、国際連帯がいかに有力かつ貴重であるか明確に理解することができたからです。……KMWF組合員16万人を代表して、世界中のIMF組合員にご挨拶と御礼申し上げます」 2002年、IMFは韓国に関する国際行動日を2回実施し、韓国で労働組合活動を理由に投獄されている多くの組合活動家の窮状に注意を引きつけた。このキャンペーンの結果、金属労組トップ役員が何人か釈放されたが、段氏は釈放されなかった。 段氏は2週間かけて完全な健康診断を受けたあと、KCTU指導者の任務を続行する意向を示している。 [2003年4月3日] |