IMFニュースブリーフ
コーラス関連労組が憤慨
役員賞与制度の改善が承認されたのと同じ日に雇用削減が発表された。


イギリス
:国際金属労連(IMF)に加盟する鉄鋼労連の書記長で全国労働組合鉄鋼調整委員会の委員長であるマイケル・リーヒー氏によれば、英蘭系鉄鋼メーカーのコーラスの追加的雇用削減・再編成に関して昨日(4月29日)発表された計画は、「サー・ブライアン・モファット会長就任以来の同社の姿勢を要約しており、協議もなければ考慮も調和もない」。コーラスは、イギリスを中心に1,150人分の雇用を削減し、またしても事業を再編成すると言っている。
 コーラス関連労組は、昨日の同鉄鋼グループの年次株主総会で、会社側の役員賞与制度案を否決させようと仕向けた。会場の投票者の54%が賞与パッケージ改善の承認に反対したが、大株主を代表する委任投票が可決に有利に働き、全体として賛成90%で役員賞与の改善が支持された。
 「イギリスの鉄鋼労働者は取締役会の失策・愚行の代価を払わされている」とリーヒー氏は断言した。「だが、会社側の対応は賞与制度の改善によって自らを甘やかそうとするものであり、その一方で鉄鋼業界では数千世帯が不確実な状況に直面して先行きを案じている」
 労働組合は、政府および同社の新任CEOとの緊急協議を求めることにしている。
注:コーラスを組織化する組合は、ISTC、Amicus、GMB、T&G、UCATTで、全国労働組合鉄鋼調整委員会として活動している。オランダのコーラス従業員はFNV合同労連が組織化している。
[2003年4月30日]