定年の引き上げを試みる政府に抗議して、数十万人の労働組合員がストライキを実施する。

オーストリア：オーストリアの国際金属労連（IMF）加盟組織である金属・繊維労組（GMT）は6月3日（火曜日）、全国労働組合総連合OGBとともに24時間の「大規模防衛ストライキ」を実施する。
　このストライキは、同国の定年を引き上げようとする政府の計画をめぐって先ごろ実施された全国規模の抗議行動・ストライキに続くものである。ストは0時00分から24時00分まで実施される予定で、交通機関と民間産業部門を中心に作業を停止する。
　労働組合とソーシャル・パートナーは、法案の変更を延期して双方が合意する解決策を見つけられるよう努力したが、政府は延期を一切受け入れず、4月29日に議会に法案を提出した。
　この法案が可決されれば、年金拠出期間が40歳から45歳へと5年引き延ばされる。ルドルフ・ニュルンベルガーGMT会長は、「この政府案によって将来の年金が最高41％まで大幅に削減される」と言う。
［2003年6月2日］