IUE-CWA組合員がGE協約を承認
同労組は、この協約は勝利だと主張している。労働者への医療費の転嫁が阻止された。
アメリカ:全米通信労組=全米電機労組(IUE-CWA)組合員は、2003〜2007年のゼネラル・エレクトリック(GE)全国協約を有効票数の74%で承認した。この投票で、医療費に関して現状を維持するという同労組の目標を達成する4年協約が成立する。その結果、GEの医療費負担率は現行の82%のまま維持される。
「この協約はIUE-CWA組合員、その他のGE労働者、すべての勤労者世帯にとって非常に大きな勝利だ」と、エドワード・ファイアIUE-CWA会長は言った。「世界一の利益を上げている世界有数の大企業が、労働者に30%の負担を求めた。私たちは不公正な医療費の転嫁を直ちに阻止した。このメッセージを他社にも送るべきだ――最も経済的余裕のない人々に医療費を転嫁することは認められない」
この承認によってGEは、組織化キャンペーンにおいて、より強力な行動規範に従うことにも同意した。組合に対する同社の軽蔑的な発言や攻撃が、交渉の場で大きな問題となった。新しい公正キャンペーン規範協約に基づき、GEはもはや同労組やその指導部、団体交渉協約を攻撃しないことに同意した。これらの規則に違反した場合は調停の対象となる。
「この行動規範は、GE労働者が組合に入るかどうかを選ぶための平等な条件を創出するうえで強力な一歩だ」とファイア会長は述べた。「この規範に基づいて今後の交渉を進めていく」
この協約にはそのほかにも改良点があり、協約期間が終わるまでに賃金が16.5%(平均時給にして3.52ドル)増える。
[2003年6月30日]
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