インド：国際金属労連（IMF）は、「インドの船舶解撤産業における金属労働者の組織化」に関するパイロット・プロジェクトを開始する。このプロジェクトでは、船舶解撤労働者に一定の基本的サービスを提供するとともに組織化への意欲を与え、これらの労働者が直面する基本的問題に取り組もうと試みる。
　このパイロット・プロジェクトはムンバイで開始し、その後アランとソシヤのはるかに大きな船舶解撤現場に拡張する予定である。
　このプロジェクトのアプローチは以下のとおり。
●　船舶解撤産業の労働者を取り巻く諸問題に関する十分な情報を入手すること。
●　不可欠なサービスを提供し、労働者の組織化を支援すること。
●　医療専門家を活用して応急・救急サービスを提供すること。
●　現地のオルグを活動に関与させること。
●　独立独行と組合費徴収の重要性を強調すること。
　ムンバイの船舶解撤産業は6,000人前後を雇用しており、その大部分が近隣諸州からの移民労働者で、読み書きのできない16〜46歳の人々である。船舶は19カ所で解体されており、労働者は解体する船が入るかどうかによって現場から現場へと移動している。
　船舶解撤労働者を代表する組織はなく、これらの労働者は「労働組合や労働者組織について議論すれば、失業したり身体的攻撃を受けたりする」と心配している。
［2003年8月11日］