IMFニュースブリーフ

フォード・ヘンクの未来が保証される

世界第2の自動車メーカーがベルギーの労働組合の圧力に屈した。

 

ベルギー:フォードはベルギー東部の同社施設でモンデオの最新バージョンを生産すると発表し、この多国籍自動車メーカーのヘンク工場の存続が保証された。経営陣は、さらに2モデルをヘンク工場で生産することも検討しており、11月半ばまでに決定が下される。
 この吉報を受けて、労使双方は以下のような暫定合意に達した。
● ストライキ(10月2日から断続的に実施)は一時中止する。
● フォード・ヨーロッパの社長と副社長は、次世代モンデオをヘンクで製造するとの確認書に署名しなければならない。
● フォード・ヨーロッパは、先ごろ同社から撤去されたトランジット生産用具とボルボのための生産用具を数日以内にフォード・ヘンクに返却するとの確認書に署名しなければならない。これらの工具は、同工場の産業計画と社会カウンセリングについて一般合意に達したら返却される予定である。
 会社側は、今後数年間にフォード・ヘンクで「数億ドル」を投資すると述べている。地域ベルギー当局は、この投資を強化するために進んで補助金を追加支給すると明言した。
 フォード・ヘンクでは、10月1日に会社側が同工場の労働者9,000人を3分の1削減すると発表したあと、争議行為が発生していた。
[2003年10月27日]