カーヤーで反組合的行動
トルコの冷暖房装置部品メーカーが労働組合の承認を拒否している。
ブラジル:国際金属労連(IMF)に加盟するトルコ金属労組の報告によれば、トルコ企業カーヤー(Karyer)で反労働組合的行為が悪化している。同社は全生産量の70%を海外に輸出する冷房・空調装置部品メーカーで、主な輸出先はベルギー、ギリシア、ノルウェー、ルーマニア、ロシアである。
トルコ金属労組は、同社工場の労働者174人を組織化しようと6カ月以上にわたって努力していた。そして2003年7月、労働者の過半数に相当する126人が加入登録すると、同労組は団体交渉のために必要な許可を労働省に申請した。しかし使用者は、組合側による労働裁判所への申請に反対しただけでなく、同労組に加入した労働者56人を解雇し、組合の組織化活動を阻止するために工場の機械設備を別の市に移し始めた。
解雇された労働者は工場前で抗議行動を続けており、工場内にいる労働者は経営側から非常に大きな圧力をかけられている。
トルコ金属労組は、カーヤーの顧客企業に組合員がいる労働組合からの連帯行動を求めている。カーヤー経営陣に対し、労働組合権に関してトルコ憲法と国際労働機関(ILO)条約に従うよう強く催促すべきである。
以下にトルコ国外のカーヤー顧客企業のリストを掲げる。
ベルギー:アルファ・パーツ、ロスティ、IDA
ドイツ:ベルフレ、ベバスト、サーテック、アエロクリマ
イギリス:デンコ
ギリシャ:フリゴグラー−ABEE、INOMAK、クリスタル
オランダ:ガムコ
ノルウェー:NORCOOL
ルーマニア:フリゴコム
スペイン:ヒスパコールド
国籍不明:フリゴレックス、ファイロジェニス
[2003年11月14日]
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