カナダが職場の安全を強化
労働者にとって勝利を意味する措置が講じられ、カナダは職場における犯罪的な過失行為に対して企業に責任を負わせる法律を施行した。
カナダ:全米鉄鋼労組の報告によれば、今月上旬に、同労組が12年以上前から促進してきた「ウェストレー」法案として知られるC-45法案が法律になった。
この法律はカナダ刑法典を修正し、職場における犯罪的な過失行為に対して企業と取締役・経営幹部に責任を負わせるもので、職場で労働者の安全衛生を保証するうえで大きな一歩になると期待される。
この新しい法律のきっかけは、1992年にノバスコシア州のウェストレー炭鉱で悲惨な爆発事故が発生し、26人の鉱山労働者が死亡したことだった。それ以来、同労組は犠牲者とその家族のために正義を勝ち取ろうと懸命に闘ってきた。爆発事故に関する調査の結果、企業所有者・管理者が「立て坑に炭塵やガスがたまっている」という警告を再三にわたって受けていたのだから、この事故は防止できていたことが明らかになった。
これによって、カナダは北米で初めて、そのような法律を施行した。
[2003年11月29日]
|