IMFニュースブリーフ

ISTC執行委員会が合併について合意

イギリスの鉄鋼労組は、新しい形式の労働組合主義を提供するために、ニットウェア・履物産業の労働者を代表する全国組合との合併を勧告している。


イギリス:
国際金属労連(IMF)に加盟するイギリス鉄鋼労連(ISTC)執行委員会と全国ニットウェア・履物・アパレル産業労組(National Union of Knitwear, Footwear and Apparel Trades、KFAT)執行委員会は、両組合組織の合併を勧告することをともに満場一致で票決した。
 ISTCによると、組合員投票で承認されれば、新組合は鉄鋼産業とニットウェア・履物産業に重点を置く。その使命は、労働組合主義の新しい理念を生み出して、職場においてのみならず職探しに当たっても、教育・訓練・キャリア開発プログラムによって、労働生活全体を通して労働者を支援し、これらの業界を活性化させるうえで役割を果たすことである。
 マイケル・リーヒーISTC書記長は、合併案に触れて次のように述べた。鉄鋼業界とニットウェア・履物業界は「技術変化や発展途上国との競争に伴い、それぞれが基礎とする産業で雇用機会が削減され、場合によっては完全に閉ざされてしまった結果、同様の問題に直面している。この状況に対応するためにISTCは、これらの業界に投資して学習センターを建設し、労働者が新しい技術を習得したり教育を受けたりして産業の変化に対応できるよう支援するとともに、労働組合のない職場で働く労働者に労働組合主義の利益を提供している。KFATもそれと同じ活動に取り組んでおり、21世紀のための新しい形式の労働組合主義を提供するという私たちのビジョンを共有していることが分かっている」
 新組合は、まだ名称は決まっていないが、組合員数約4万5,000人となる予定である。
[2004年1月8日]