IMFがメキシコ・プロジェクトを開始
このパイロット・プログラムの目的は、メキシコで金属労働者の組織率を高め、労働者と労働組合の権利を強化することである。
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メキシコ:国際金属労連(IMF)は、フィンランドの加盟組織であるフィンランド金属労組(Metalliliitto)および俸給従業員労組(Toimihenkilounioni)とともに、メキシコでパイロット組織化プロジェクトを開始した。このプロジェクトの目的は、一定数の工場・企業で労働者を組織化するとともに、将来の包括的組織化プロジェクトに適したパートナーを確認することである。
「メキシコは、基本的労働権・労働組合権の侵害で悪名が高い。これはマキラドーラ輸出加工区だけでなく、他の企業の大多数にも当てはまる。この非常に重要(かつ困難)なプロジェクトは、この状況をある程度は矯正しようとする試みだ」とマルチェロ・マレンタッキIMF書記長は説明する。
メキシコの労働組合情勢は、内部対立が発生したり、企業の支配下にある組合が経営側と法定水準以下の賃金を取り決めたりしているために紛糾し、妨害されている。早ければ2005年に実施される労働法改革によって、メキシコの状況はさらに複雑になっている。この法改革は、うまくいけば労働者の団結権を補強する可能性があるが、悪ければ組合分裂への道を開くおそれがある。
IMFは、100万人を超える金属労働者をIMFに組織化することを目標に、2000年にメキシコに事務所を開設した。同事務所は、加盟組織および非加盟組織を対象に会合やセミナーを開くプログラムを実施している。3組合がIMFに加盟し、現行加盟組織7団体がIMF国別協議会を設置した。
「IMFはメキシコで評判がよく、長期目標を掲げる真剣な組織とみなされている。このプロジェクトは、私たちの関与の必然的継続だ」とマレンタッキ書記長は言う。
[2004年2月25日]]
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