アーケル・ヤーズが事業を統合へ
この総合造船グループは、事業の調整改善によって競争力を強化するだろう。
ノルウェー/フィンランド/ドイツ:アーケル・クベナー(Aker Kvaerner)における再編成の結果、設立された3グループのうちの一つであるアーケル・ヤーズ(Aker Yards)は、ノルウェーでの造船事業をフィンランドとドイツでの同社事業と統合する。
ヨーロッパ13カ所、ブラジル1カ所に造船所を所有するこの総合グループは、ヨーロッパ最大、世界第5位の造船グループとなり、観光船、コンテナ船、伝統的な高速フェリー、ローロー船、ケミカル・タンカー、沖合作業船といった市場部門に主として事業を集中させる。
アーケル・クベナーのグループ事業再編に対する労働組合の反応は好意的である。ノルウェーのアーケル・ヤーズの主任職場代表は、この再編成を「積極的な措置」と呼んだ。フィンランドの金属労組メタリ(Metalli)の造船セクション責任者も、これは正しい方向への一歩であり、一つのグループのもとで多様な造船所の事業がよりよく調整され、ノルウェーとフィンランドとドイツの造船所の間で「よりよい分業」が実現するだろう、との考えを示した。デービッド・セリグソン国際金属労連(IMF)造船部会長も、「規模の小さいヨーロッパの造船所は、これまであまり競争力がなかった」と述べた。
[2004年3月11日]
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