IMF執行委員会で非現業労働者と中国が焦点に
5月12〜13日に開かれたIMF執行委員会で、非現業労働者の組織化活動の促進と中国情勢とについて討議した。
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ジュネーブ:ジュネーブで開かれたばかりの2日間の国際金属労連(IMF)執行委員会で優先課題に挙げられたのは、非現業労働者の問題と、この分野におけるIMF方針・活動だった。
非現業労働者の問題はグローバルな課題になっており、執行委員会メンバーは、この問題に取り組む絶好のタイミングだと考えていた。現在の労働力構成はブルーカラー職務からホワイトカラー職務へと移行しつつあり、製造業はますます技術集約的になっており、この傾向は今後も続くに違いない。その一方で、これらの労働者の組合組織率は低い。
産業・職業構造の変化は労働組合にとって大きな課題となっているが、同時に機会を提供してもいる。未組織労働者の組織化はIMFアクション・プログラムの中核にあり、労働組合の使命は伝統的な中核職務と非現業職務の両方を組織化し、双方の利益を代表することである。
IMFは非現業労働者の勧誘の重要性を明確に理解し、この労働者集団を対象とする活動を全世界で強化するよう勧告した。
中国の問題は、IMF執行委員会のもう一つの主要議題だった。
特別作業部会を設置し、IMFが主導・調整することが決定された。このグループの任務は以下のようなものになるだろう。
●IMF加盟組織が単独で、もしくは他の組織と協力して中国で開始・実施する継続中の全プロジェクトに関する情報を収集する。
●IMFが計画すべき活動に関して執行委員会に提案する。
ベラルーシの労働組合情勢に関して、執行委員会は、自動車・農業機械労組(AAM)のIMF加盟資格を直ちに停止すること、IMF中央委員会に同労組の除名を勧告することを決定した(背景情報については関連リンクを参照)。
IMF執行委員会の次期会合は12月にジュネーブで開かれる予定である。
[2004年5月13日]
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