IMFニュースブリーフ

ドイツのオーティスでストライキ

会社側がシュタットハーゲンのエレベーター工場を閉鎖してチェコ共和国に移転する決定を下したあと、労働者はストライキを実施した。


ドイツ:
ドイツの金属労組IGメタルの報告によれば、ドイツ・シュタットハーゲンにあるオーティス・エレベーターの組織労働者は、製造施設をチェコ共和国に移転するというユナイテッド・テクノロジーズ・コーポレーション(UTC)の決定をめぐってストライキを実施した。組合側によれば、この措置によって360人分の雇用が失われることになるだろう。
 ドイツ国内でIGメタルが組織化するオーティス労働者は、今週、ハノーバーの地域労働審判所の決定によって、ストに対する法的後ろ盾を得た。これで再び交渉への道が開かれる可能性がある。
 今日(6月3日)の対プレス声明で、ハルトムート・マイネIGメタル・ハノーバー地域責任者は、次のように明言した。「オーティスが、同社が大成功を収めるうえで助力した従業員を見捨てることを私たちは認めない。雇用を破壊する会社は、新規雇用の創出にも貢献し、再雇用機会を生み出すプログラムに参加しなければならない」
 オーティスはコネティカット州に本拠を置くUTCの100%所有子会社で、3月にシュタットハーゲン工場の閉鎖を発表した。「移転決定は経済的にも戦略的にも意味をなさない」とマイネ氏は言い、交渉の席に戻って従業員の関心事に取り組むよう経営側に要求した。
[2004年6月3日]