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CAWがトヨタに照準を合わせる

CAWは、この日系多国籍自動車メーカーで2回目の組織化キャンペーンを開始した。


カナダ:
カナダ自動車労組(CAW)は、オンタリオ州ケンブリッジにあるトヨタ自動車組立工場での組織化活動に備えている。このキャンペーンは、同工場で働く4,000人の労働者を加入させようとするCAWにとって2回目の試みであり、2005年まで続くと予想される。
 ケンブリッジ工場は、トヨタのカローラ、カムリ、ソアラ、マトリックス、それに昨年からレクサスRX330も製造しており、日本国外でレクサスを組み立てている唯一の工場である。この工場はエンジンも製造しており、全体的な生産能力は年間30万台である。
 バズ・ハーグローブCAW会長は、同労組が新たに開始した組織化活動に触れて、最近レクサス・モデルも製造するようになったことで「労働者は自分たちを取り巻く状況がより安定したと感じている。トヨタが同工場でカローラを作り始めたばかりのころから早くも、多くの労働者が『組合に加入すればトヨタは工場を閉鎖し、生産事業を別の場所に移すのではないか』と懸念していた」と言う。
 トヨタは、やはり日系自動車メーカーである本田技研工業とともに、カナダで最後まで残った非組合自動車組立工場を維持している。
[2004年8月9日]