IMFニュースブリーフ

ZMM労働者が雇用と賃金を守るために抗議行動

会社側が労働組合権を侵害しており、ブルガリアの工作機械労働者への連帯支援文書を要求する。


ブルガリア:
数カ月に及ぶ賃金未払い、協約違反、解雇や職場閉鎖の差し迫った危機――これは、ブルガリアのソフィアにあるZMM工作機械工場で数百人の労働者が直面している状況である。
 この会社は1997年に、新しい所有者が同社の債務を清算し、企業を立て直すことを条件に民営化された。このプランは今年6月に完了することになっていた。
 しかし、そうはならなかった。国際金属労連(IMF)加盟組織のSFMM/ポドクレーバ労組によれば、ZMMの歴代民間所有者は同社を破産させるために全力を尽くしてきた。民営化開始時、工場は1,000人の労働者を雇用していた。この人数は今年の春には390人に減少し、7月半ばには経営陣が310人の人員削減プランを発表した結果、わずか80人を残すのみとなった。
 7月28日に51人の労働者がレイオフされ、8月終わりには最後の(おそらく最後だろうが)一連の解雇が始まった。これにより、使用者側の「人員削減プログラム」(組合は同意しなかった)が、まもなく完了することになるだろう。
 SFMM傘下組合である国内労働組合組織は、この労働者の削減と闘い、7月に抗議行動を開始した。組合員は工場近くの道路を封鎖してストライキに入ったが、経営側は労働組合との交渉を拒否し、スト委員会メンバー2人だけでなく地方組合の書記1人をも違法に解雇した。
 労働者は負傷しただけでなく侮辱も受け、2004年3月から賃金全額を支払われていない。ポドクレーパ労働組合総連合は、すべてを賭けたブルガリア共和国首脳部への公開書簡の中で、政府による介入を強く要請している。「過去数年間にわたって専門的で適切な経営が行われず、責任能力のある経営者がいなかったため、同工場は完全な退廃に陥った」と組合側は書いた。
 SFMMポドクレーパは、ブルガリアの以下の宛先に連帯の書簡を送り、レイオフと労働組合権侵害、賃金不払い、会社側によるブルガリア労働法への不遵守に抗議するよう求めている。

ブルガリア大統領
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T・スタンコフ(Stankov.T)――ブルガリア・ソフィアのZMM経営者
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[2004年9月1日]