フォードのホワイトカラー労働者がUAW加入を票決
米国デトロイト近郊のフォード事業でホワイトカラー労働者組織化の課題が一歩前進し、エンジニアが組合代表を支持して投票した。
アメリカ:米国デトロイトのアレン・パークにあるフォード・モーター車両事業センターのエンジニアは9月1日、全米自動車労組(UAW)加入を支持する票決を下した。現地の報道によれば、投票したフォード従業員153人の60%近くが組合代表を支持した。
この投票は、同センターのホワイトカラー労働者が、数カ月にわたって無給で超過労働に従事した末に要求したもの。フォードは超過労働方針の変更を撤回しようとしたが、それでもなお労働者らは組合加入を支持した。
エンジニアの1人が「超過労働は加入の主要問題ではなく、『細目』の一つに過ぎない」と述べたことが報じられた。
この勝利の5週間前、米国ミシガン州デトロイト近郊のマイランにある燃料システム部品メーカーのビステオン社で、エンジニアを組織化しようとする試みが失敗に終わっていた。
国際金属労連(IMF)非現業労働者部会のアンヌ=マリー・ミュロー部会長は次のように述べた。「労働組合は非現業労働者を組織化し、そのニーズを代表するという課題に取り組まなければならない。これは簡単な任務ではない。デトロイトのフォードで実施された今回の投票は、UAWとIMFにとって重要な躍進だ」
[2004年9月6日]
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