IMFニュースブリーフ

ルノーで枠組み協約

IMFは、フランス企業ルノーで全世界13万人以上の従業員を対象とする国際枠組み協約が締結されたことを歓迎する。 

 

フランス:本日(10月12日)、ルイ・シュバイツァー・ルノー・グループ社長兼CEO、マルチェロ・マレンタッキ国際金属労連(IMF)書記長、ルノー世界従業員委員会代表が、「従業員の基本的権利」に関する宣言に署名した。これはフォルクスワーゲン、ダイムラークライスラーに続いて世界的な自動車メーカーと締結された3番目の枠組み協約であり、IMFが署名した10番目の国際枠組み協約(IFA)である。
 「この協約に署名できて大変うれしい」と、マルチェロ・マレンタッキIMF書記長は言う。「この長いプロセスの間に固く団結して活動してくれたことについて、フランスの加盟組織3団体にも感謝したい」
 IMFは、すでに3年前にIFAをめぐってルノーと討議に入った。今回の合意に至った具体的な交渉は今年4月に始まった。
 ルノーのIFAは、同社の社会的責任、国際労働機関(ILO)中核的労働基準の支持・遵守、組合の設立・加入および従業員代表に対する全従業員の基本的権利を承認している。このIFAは、そのほかにILO条約第87号(結社の自由)および第98号(団体交渉権)の尊重も規定している。
 さらに同社は、請負業者が各自の企業方針でこの宣言を考慮に入れることも支持・奨励している。ルノーは「これを相互関係の有利な基礎とみなす」。
 「ルノーの活動は、すでにこの協約を守っていると考えることができる。しかし、この協約によって、東欧であれ、中国であれ、インドであれ、ルノーが工場を開設したいと考える『新しい』国の労働者に、中核的労働基準が保障されることになる。これはルノーのサプライ・チェーンに関与する労働者にも当てはまる」とマルチェロ・マレンタッキ書記長は言う。
 協約に従って、すべてのルノー・グループ従業員に、この宣言に関する情報が提供される。
 協約当事者は、2006年の終わりまでにIFA実施状況に関する最初の評価を行う予定である。
 ルノーの主要工場はフランス、ポルトガル、ルーマニア(ダキア・ブランド)、スロベニア、スペイン、トルコ、アルゼンチン、ブラジル、韓国(ルノー三星ブランド)にある。
 IMFウェブサイトで、各言語の協約全文をはじめ、このIFAに関する詳しい情報を入手できる。
[2004年10月14日]