USエアウェイズに外注撤回命令

1年に及ぶ論争を経て、USエアウェイズは労働者との契約に違反して外注した作業の回復を命じられた。

アメリカ：USエアウェイズは10月1日、メンテナンス作業をピッツバーグ事業に戻すよう命じられた。仲裁委員会は、USエアウェイズが2003年10月にアラバマ州モビールのシンガポール・テクノロジーズ・モビール・エアロスペース・エンジニアリングにメンテナンス作業を移した際、整備士との契約に違反したとの裁定を下した。
　この決定は全米機械工・航空宇宙労組（IAM）にとって、この航空会社のエアバス機ヘビーメンテナンス作業の外注をめぐる1年に及ぶ紛争を経て獲得した勝利である。
　ウィリアム・オドリスコルIAM142地区会長は次のように述べた。「この決定は55年前からの契約の文言を再確認するものだ。USエアウェイズは、IAM組合員が15億ドルを節約して同社を救済し、最初の倒産から立ち直れるようにしてからわずか数カ月後に、エアバス関連作業を違法に外注した。USエアウェイズの行動は、同社の成功にとって非常に重要な労使関係に大きな損害を与えた」
　同労組によると、エアバスのオーバーホールは12回にわたって団体交渉協約に違反して実施された。両当事者は、会合を開き、影響を受けた従業員への補償方法について議論するよう命令された。
　この下請は当初、IAMが勝ち取った連邦地方裁判所の差止命令によって停止された。しかしながら、第3連邦巡回控訴裁判所は2004年2月3日に差止命令を取り消し、仲裁による解決を命令した。
［2004年10月4日］