スペインの造船労働者がストライキ
先週の激しい衝突に続いて、スペイン政府の造船所民営化計画に反対して数千人がストを実施した。
スペイン:計画された三つの全国ストの第1弾で、何千人もの造船労働者が昨日(9月21日)スペイン全国で街頭デモを行い、10カ所で1万700人を雇用する国有造船会社イザール(Izar)を民営化するというスペイン政府の計画に抗議した。
9月28日と30日にも繰り返されるこのストライキは、収益の多いイザールの軍事部門を民間事業から分割して民間資本を導入する政府の計画を組合が再び拒絶したあとに決行された。スペインの組合は、イザールの将来について国家産業出資公社(State Industrial Participation Corporation、SEPI)と交渉しており、「私たちの暮らしと次世代の雇用のために闘っている」。
昨日のストに先立って、先週の終わりに警察とデモ参加者が3日間にわたって対立した。デモ参加者による道路封鎖とバリケードに対抗して警察が催涙ガスやゴム弾を使用し、カディス、ビルバオ、セビリャで暴力事件が発生した。このストで50人を超える人々が負傷し、1人の労働者が片目の視力を失ったとの報告も入った。
「スペインの加盟組織が数千人の関連労働者に有利な解決策をうまく取り決めることができるよう願っている。そしてもちろん、警察が労働者に暴力を振るうことはまったく容認できない」とデービッド・セリグソン国際金属労連(IMF)造船産業担当局長は述べた。
[2004年9月22日]
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