組合とGMヨーロッパが枠組み協約を締結
GMヨーロッパとの欧州枠組み協約が締結され、工場閉鎖と強制的人員削減が回避された。
ヨーロッパ事業で再編成を実施して年間5,000億ユーロを節約するというゼネラル・モーターズ(GM)の計画に対応して、GM欧州従業員フォーラム(EEF)は12月9日に経営側と枠組み協約を締結し、工場閉鎖と強制的人員削減が回避された。これらは、ヨーロッパ全域で10万人以上が抗議行動や会合に参加した11月19日の行動日に労働者が要求した事項に含まれていた。
この再編成は、向こう2年間にGMヨーロッパの従業員を1万2,000人減らすというもので、これは同社がヨーロッパで雇用する労働者の20%削減に相当する。この枠組み協約は、社会的に受け入れられる方法で変更を加えるための条件を定めており、労働者、その家族、地域社会への影響を最小限に抑えた。
ドイツのオペル事業は、解雇手当、再訓練、就職斡旋を盛り込んだ自発的離職プログラムの提供によって、6,500人分の雇用を削減する予定である。伝えられるところによれば、およそ2,500人の労働者が、このプログラムに応じることにすでに同意しており、合意内容によれば、勤続年数30年の50歳のオペル労働者は21万6,000ユーロの解雇手当、退職金全額、1年間の訓練を受けられる可能性がある。これらの労働者の大部分は、政府が補助金を支給する再訓練会社に転籍する。さらに約1,000人の労働者が、希望退職パッケージを受け入れると予想される。およそ2,000人の労働者がスピンオフによって設立された会社、合弁事業、パートナーシップに移ると予想される。経営陣の人数を15%削減することも報告された。
ベルギー、スペイン、スウェーデン、イギリスの組合との後続の交渉により、さらに2,000人分の雇用が削減される予定である。
EEFは欧州金属労連とともに次のように述べた。「この広範な連帯運動に基づいて、GMヨーロッパの金属労働者は、下方スパイラルへの転落と一つの生産拠点(オペル・リュッセルスハイムかサーブ・トロルヘッタン)を閉鎖しようとする同社の圧力とに抵抗した」
「十分に考え抜かれた労働組合調整とEEFとの緊密な協力のおかげでヨーロッパの連帯が保証され、欧州枠組み協約への道が開かれた。欧州枠組み協約は今後、国内レベルで特別交渉を進めるための包括的な取り決めとなるだろう」
[2004年12月10日]
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