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ボーイングのAWU組合員がストライキ

オーストラリア・ニューカッスルのボーイングで働くAWU組合員は現在、労働協約の締結を目指してストを実施している。


オーストラリア:
ニューサウスウェールズ州ニューカッスルのボーイング施設で、オーストラリア労組(AWU)の組合員が、労働協約を取り決めようとストライキを実施中である。
 オーストラリア空軍(RAAF)のジェット戦闘機ホーネットFA-18を整備・改良するために雇用されている航空機整備士は、2005年3月から労働協約問題をめぐってボーイングと紛争を繰り広げている。  現在個別契約で雇用されている整備士62人のうち42人が、賃上げ、雇用保障の強化、不当解雇からの保護を確保するためにボーイングと労働協約を結ぶことに賛成票を投じた。会社側が交渉に応じなかったため、労働者は文書業務を行わないという合法的な争議行為の実施を票決した。これに対して会社側は、2005年5月19日〜6月22日まで労働者をレイオフし、賃金を支払わなかった。6月22日、労働者たちは自らの要求を支持してストライキを決行した。
 ニューカッスル施設の状況とまったく対照的に、オーストラリアとアメリカの他の職場で働くボーイング従業員は労働協約で保護されている。
 「労働協約の取り決めを拒否するボーイングの行為は、国際労働基準を無視している。航空宇宙産業におけるボーイングの主な競合相手であるEADSは、IMFと国際枠組み協約を締結し、団体交渉権の承認に明白に同意したばかりだ。ボーイングがこの中核的労働基準を受け入れない理由はない」と、マルチェロ・マレンタッキIMF書記長は述べた。
 IMFは加盟組織に対し、抗議文を送ってAWU労働者との連帯を示すよう促している。AWUウェブサイト(www.awu.net.au)から抗議のEメールを送ることができる。
[2005年7月12日]