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組合がゲルダウに対する抗議集会を開催

ブラジルの金属労働者が、ゲルダウ・アメリスチールによってテキサス州ボーモントの工場から違法にロックアウトされている全米鉄鋼労組の組合員を支援している。同社はブラジル系鉄鋼大手ゲルダウの米国子会社。


アメリカ:
ブラジルのIMF加盟組織は全米鉄鋼労組(USW)とともに、8月9日にゲルダウ・アメリスチール本社で開かれた集会に参加し、テキサス州ボーモントの違法ロックアウトをやめるよう同社に要求した。
 ボーモントでロックアウトが始まったのは5月26日、労働者が会社側の譲歩要求への同意を拒否したときだった。この要求には、二重構造賃金制度、超過労働からの保護の撤廃、休暇・休暇手当の削減、雇用を一方的に併合・変更・廃止できる経営側の権利の新設などが含まれていた。
 ブラジルの大手鉄鋼メーカーでゲルダウ・アメリスチールの親会社であるゲルダウは、2004年11月にボーモント工場を買収したばかり。新しい労働協約をめぐる交渉は、前協約が失効する2カ月前の1月に同工場で始まった。会社側は5月9日に「最終的・決定的かつ最善」の提示を行ったのち、違法に労働者をロックアウトした。
 フェルナンド・ロペスCNM/CUT書記長とナイール・ゴウラートCNTM全国金属労働者総連合国際関係担当書記が、ボーモントの鉄鋼労働者およびUSW代表とともに集会に参加し、会社側に陳情書を提出した。これに先立って、カナダのUSW組合員とチリのIMF加盟組織CONSTRAMETも、ゲルダウと闘うボーモントの鉄鋼労働者を支援した。
[2005年8月10日]