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機械工労組がボーイングでストを決定

アメリカで1万8,000人を超えるボーイング労働者が、得るものよりも失うもののほうがはるかに大きい会社側協約案を拒否し、ストを実施している。


アメリカ:
全米機械工・航空宇宙労組(IAM)とボーイング社との協約交渉が行き詰まった結果、2005年9月2日(金曜日)午前12時1分にストライキが始まった。
 ボーイングが提案した大規模な経済的削減と不十分な年金給付増額に対して、オレゴン州ポートランド、カンザス州ウィチタ、それにワシントン州で、1万8,500人近くの労働者が会社側の最終提示を拒否し、スト実施を票決した。
 トム・ブッフェンバーガーIAM国際会長は「ボーイングの利益は過去3年間に3倍に増え、同社は膨大な受注残を抱えている」と指摘した。ブッフェンバーガー会長は、ボーイングの最終提示は要するに「ストライキの提案に等しい」とも述べた。
 IAM交渉担当者は、ボーイング側の提案を「侮辱的」であり、「労働者の重要課題である年金、医療、雇用保障への取り組みを拒否する標準以下の提示」と表現し、労働者に断固ピケを張り続けるよう要求した。IAM組合員を分断しようとするボーイング側の行動にも負けず、スト参加者は相互の連帯に焦点を当て続け、断固たる決意を固めている。
 IMFはボーイング労働者に連帯の書簡を送った。その内容はIMFウェブサイトに掲載されている。IMFは加盟組織に対しても、ボーイングでスト決行中のIAM労働者との連帯を示し、同様の支援の書簡を送るよう求める。
 下記宛に送付していただきたい。
Eメール:oherrnstadt@iamaw.org
ファックス:+1 301 967 34 32
 詳しくはIAMウェブサイト(www.iamaw.org)を参照のこと。
[2005年9月2日]