IMFニュース・ブリーフス
IMF、メキシコ政府をILOに提訴

IMFは組合活動への政府干渉を指摘した。


メキシコ:
IMFはメキシコ政府を国際労働機関(ILO)に提訴し、同国政府が先ごろIMF加盟組合の指導者を違法に解任したことに抗議した。
 民主的に選出されたナポレオン・ゴメス・ウルティア鉱山・金属・関連全国労組(SNTMMS)書記長は、65人の鉱山労働者(その多くがSNTMMS組合員)が死亡したパスタ・デ・コンチョスの悲惨な鉱山事故を受けて、メキシコ政府と鉱山会社を非難したあと、強制的に解任された。
 独自に鉱山爆発事故の調査を開始したゴメス氏の代わりに、政府任命の代表が就任した。
 ILO条約第87号および第98号に関して、メキシコ政府は次のような権利侵害を犯した。
●独立組合活動への不法介入
●組合指導部の強制的解任
●組合資産の没収
●政府による組合選出役員の任命

 世界中のIMF加盟組織が、抗議文キャンペーン、世論の圧力、デモによってメキシコの同志に連帯を表明している。
 SNTMMS労働者のために連帯の書簡を送る方法については、過去のニュース記事を参照のこと。

[2006年3月31日]