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ベラルーシの労働者、民主的組合からの脱退を強制される

ボブルイスク工場の金属労働者は、自分で選んだ組合に加入する権利を認められていない。


ベラルーシ:
国際自由労連(ICFTU)とIMF加盟組織REPAMによると、トラクター部品・完成品を製造するボブルイスク工場の経営陣は、ベラルーシ自由労組に所属する労働者に対し、この独立労働組合を脱退し、アレクサンドル・ルカシェンコ大統領が支援する連合団体、ベラルーシ労働組合連盟(FPB)に加入するよう強制した。
 国家機関が大半を占めるベラルーシの使用者は、これまでにもたびたび国際労働機関(ILO)条約第87号および第98号に違反してきたが、今回の行動で違反回数がまた1つ増えた。ベラルーシでは、民主的な組合機構の代わりに黄色労働組合を設立して組合つぶしを狙う政策が、広く適用されている。
 「IMFと加盟組織は、ボブルイスク工場で働く金属労働者を強く支持する。私たちには、ベラルーシの現政権のような非民主的政権のもとで権利を守るために闘う姉妹団体の同志に、いつでも連帯の手を差し伸べる用意がある」とマルチェロ・マレンタッキIMF書記長は述べた。
 ボブルイスク工場の出来事を含むベラルーシ情勢については、ジュネーブで開催中の年次ILO総会で討議される予定。国家が管理するFPBのコジク会長は、「労働者グループ」のメンバーとしてILO総会の作業に参加する。
 注目すべきは、これが同会長にとって最後の西ヨーロッパ訪問になるであろうことだ。伝えられるところによれば、コジク氏をはじめとするルカシェンコ支持者は、アメリカとEUへの今後の入国を拒否されたという。スイスがシェンゲン協定に加わることを考えれば、おそらくスイスでも同様のビザ政策が適用されるだろう。

[2006年6月7日]