IMFニュース・ブリーフス
鉄鋼労組とアルコアが暫定合意

交渉により賃金・年金が引き上げられた。


アメリカ:
全米鉄鋼労組(USW)と世界最大のアルミニウム・メーカー、アルコアは、スト予告期限のわずか数時間前に暫定合意に達した。

 この4カ年協約は、全米15工場で働く労働者9,000人の承認を得なければならない。
 暫定合意に含まれる事項は以下のとおり。
●退職者の医療費をカバーするための資金供給
●すべての人々を対象とする統一ヘルスケア制度
●会社側は2層制度を提案しなかった。新規採用者も同じヘルスケア制度にとどまり、401-Kだけでなく年金制度にも加入する。
●外注に対する保護措置の強化
●年間賃金の引き上げ
●年金の増額
●労働者1人当たり1,500ドルの一時金(承認された場合)
●毎年の傷病手当増額
 『ウォール・ストリート・ジャーナル』によると、USW組合員はアルコアのアルミニウムの30%を生産し、アメリカの従業員4万5,300人の約20%を占めている。

[2006年6月2日]