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WTOは開発目標への取り組みを

IMFは多角的貿易システムへの新たな取り組みを求める行動に参加した。

全世界： IMFは他のグローバル・ユニオン・フェデレーションおよび100団体を超える市民社会グループとともに、世界貿易機関（WTO）加盟国の貿易担当閣僚に対し、多角的貿易システムへの新たな取り組みの開始を要求した。
　IMFは現WTO交渉の内容と過程に愕然とし、他の団体とともにWTO貿易担当閣僚に以下のことを要求している。
●6月の小規模閣僚会議の妥当性に異議を唱え、WTO加盟国の大多数の代表が参加していないという理由で支持を撤回する。
●閣僚会議で検討する独自の原案を起草しようとするパスカル・ラミー事務局長の試みを拒否する。
●人権と生態学的に持続可能な人間中心の開発とを重視する多角的貿易システムへの新たな取り組みを開始する。
　以上の要求は、「ドーハ開発ラウンド」の予想される結果に関する一連の経済報告によって裏づけられており、これらの報告によれば、先進国が最も多くの利益を得て、アフリカ諸国や他の後発発展途上国の人々は損をすると予想される。
　「検討中の貿易協定は、発展途上国の国内政策の選択肢を大幅に制限し、世界中の巨大企業の私益に資するだけであり、貿易自由化の進展が開発と雇用に及ぼす影響を考慮していない」と、マルチェロ・マレンタッキIMF書記長は述べた。
　貿易担当閣僚宛の書簡は、英語版がIMFウェブサイトに掲載されている。

［2006年6月27日］