IMFニュース・ブリーフス
フィリピントヨタ労働者が逮捕される

TMPCWA組合員が、労働雇用省前での抗議行動中に殴打され、銃撃された。


フィリピン:
IMFに入った連絡によると、労働雇用省(DOLE)前でのデモ実施後、少なくとも21人のフィリピントヨタ労組(TMPCWA)組合員が逮捕され、現在当局によって拘留されている。

 DOLE警備員がTMPCWAデモ参加者を攻撃したため、平和的行動として開始されたデモが流血の惨事と化した。

 労働者の報告によれば、8月16日午前9時30分、およそ21人のグループがTMPWCA事件の最新情勢を報告するためにDOLEへ出向いた。武装したDOLE警備員がグループの立ち入りを阻止しようとした「……が、何人かのTMPCWA組合員が建物の中に入り込んだ。庁舎警備員が私たちを制止しようとした際、5発の銃声が響きわたった。組合員のうち、アンジェロ・ガバラ、ロンメル・マリアーノ、マノリト・ガーテス、バージリオ・コランドグが警備員に棍棒で殴られ、重傷を負った」と、あるTMPCWA組合員はメールで最新状況を伝えてくれた。

 警察は器物破損、暴行および暴動教唆でTMPCWA組合員を告発した。現在、当該労働者21人全員が、まだマニラの西部地区警察本部に拘束されている。

 IMFはフィリピン大統領に書簡を送り、TMPCWA労働者の健康状態と身の安全について深い懸念を表明するとともに、逮捕された労働者を直ちに無条件で釈放するよう要求した。

 このTMPCWAの行動は、御用組合のフィリピントヨタ自動車労働者組織(TMPCLO)に同社での独占的交渉権を与えた、先ごろのDOLEの決定に抗議するものだった。

 TMPCWAは、フィリピントヨタで組合承認を勝ち取ろうと奮闘し、労働者によるデモのあとに不当解雇された労働者136人の復職を求めて闘っている。

 IMFと加盟組織は、TMPCWA組合員のために労働者の諸権利を獲得すべく、継続的なキャンペーンを実施している。IMFキャンペーンの詳細については、www.imfmetal.org/toyotaphilippinesを参照のこと。

2006年8月18日の最新情報――21人のTMPCWA組合員全員が告発されずに釈放された。

[2006年8月16日]