IMFニュース・ブリーフス
12月11日、IMF加盟組織が結集

金属労働者は、メキシコ政府による組合指導者・組合員の迫害に抗議する。

全世界:
IMF加盟組織は12月11日、世界中のメキシコ大使館・領事館でデモを行い、政府当局者に対し、組合の自主性を尊重し、ナポレオン・ゴメス・ウルティア氏を鉱山・金属・関連全国労組(SNTMMSRM)書記長として復職させるよう要求する。

このグローバルな行動に合わせて、メキシコシティーで大規模な行進が実施され、全国でSNTMMSRMの調整によるデモやストが行われる。

マルチェロ・マレンタッキIMF書記長は、メキシコのハビエル・ロサーノ・アラルコン新労働大臣宛の書簡で、ナポレオンと鉱山労組に対するIMFの揺るがぬ支持を表明し、「IMFは、メキシコ政府が独断的な逮捕、殺害の脅迫、肉体的な暴力などにより、ナポレオンとSNTMMSRMを攻撃し続けていることを深く憂慮している」と付け加えた。

IMF執行委員でもあるナポレオンは、65人の鉱山労働者が死亡したパスタ・デ・コンチョス鉱山での悲惨な事故を受けて政府とグルーポ・メヒコを非難したあと、書記長を解任された。

IMFは3月、メキシコ政府を国際労働機関(ILO)に提訴し、組合指導者の不当な解任に抗議した。7月にはメキシコにミッションを派遣、爆発事故とナポレオン追放を取り巻く状況を調査した。

「ナポレオン・ゴメス・ウルティアは、高く敬意を払われている国際的な労働指導者であり、メキシコの労働者の強力な擁護者だ。……民主的に選出された書記長ポストからナポレオンを解任し、SNTMMSRMの組合員に対する暴力行為を政府が後押ししている状況は、メキシコが署名しているILO条約第87号をはじめ、国際的に認知された基本的労働権の甚だしい侵害である」とマレンタッキ書記長は語った。

メキシコの現状と死亡者の遺族・同僚から聞いたパスタ・デ・コンチョス爆発事故の詳細については、『メタル・ワールド』最新号(オンラインで入手可能)をご覧いただきたい。『メタル・ワールド』には、巨大製鉄会社ミッタルに関するスペシャル・レポートと世界中の加盟組織からの情報・意見も掲載されている。www.imfmetal.orgを参照。

SNTMMSRMと連帯して行動を起こしている加盟組織は、最新状況を漏れなくIMFに知らせてほしい。キャンペーン資料と詳細についてはhttp://www.imfmetal.org/Mexicoを参照のこと。

[2006年12月7日]