IMFニュース・ブリーフス
国際連帯が奏功

世界規模のデモにより、メキシコの労働権を要求した。

全世界:
12月11日、世界中で金属労働者がデモ行進し、組合の自主性を支持するとともに、メキシコ当局によって解任されたナポレオン・ゴメス・ウルティア・メキシコ鉱山・金属・関連全国労組(SNTMMSRM)書記長の復職を要求した。
この日の連帯行動には、37カ国から60団体を超えるIMF加盟組織が参加した。
モスクワでは警察が監視する中、ロシアの全IMF加盟組織の組合指導者・活動家がメキシコ大使館前でピケを張り、駐モスクワ・メキシコ大使に共同請願書を手渡し、ナポレオン・ゴメス氏とSNTMMSRMを取り巻く状況に関するロシアの組合活動家の重要なメッセージを伝えるよう強く求めた。
一方、ヨーロッパで660万人の労働者を代表している欧州金属労連(EMF)の執行委員がルクセンブルクで会合を開き、SNTMMSRMを支援してメキシコ政府による組合権攻撃に抗議することを全会一致で決議した。 ソウルでは、韓国金属産業労組連盟(KMWF)をはじめとする労働団体の指導者がメキシコ大使館前でデモを実施、プラカードを掲げ、こぶしを突き上げてメキシコの労働権を要求した。
ラテンアメリカのIMF加盟組織は、集団抗議行動を実施するとともに、大使館代表とのハイレベル会合を開き、メキシコの組合員を取り巻く危険な状況の悪化について議論、メキシコ当局者に対し、新政権にナポレオン・ゴメス氏の復職を促すよう尽力することを求めた。
「私たちは金属労働者として、組合活動家として、また『社会的・経済的公正は単なる言葉ではなく、行動の指針とすべき理想、目標に掲げて闘うべき理想だ』と考える者として、貴殿がメキシコ労働省およびメキシコ政府に対する大きな影響力を行使し、民主的に選出されたSNTMMSRM指導者というしかるべき地位にナポレオンを復職させるよう働きかけることを要求する」と、カナダ自動車労組(CAW)は駐オタワ・メキシコ大使宛の書簡で述べた。 この連帯行動の数日前に、SNTMMSRM組合員の代表団がハビエル・ロサーノ・アラルコン新労働大臣と会談した。アラルコン大臣は、組合の自主性を尊重すると公言している。鉱山労組は、自分たちの努力が国際労働運動の支援を受けてメキシコ労働省を動かし、民主的に選出された指導者としてのナポレオン・ゴメス氏の復職が実現することを望んでいる。
12月11日の行動やメキシコに関するIMFキャンペーンの詳細については、右記サイトを参照:www.imfmetal.org/mexico

[2006年12月14日]