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スウェーデンで新しい労働協約

44万人の金属労働者にとって、歴史的な賃金・年金増額が達成された。


スウェーデン:スウェーデン産業の労働者44万人を代表する金属産業労組(IFメタル)は、新しい全国労働協約の予備折衝で合意に達した。

対象となるのは5部門で、その中にはIFメタルが約17万人の組合員を組織化している同労組の最大部門、エンジニアリング産業も含まれている。

この協約により、組合員の賃金は3年間で合計10.2%増える。これは10年前に合同産業別協約が始まってから最も高い伸び率である。協約期間は2007年4月1日から2010年3月31日まで。

労働者は次の利益を得る。

●合計9.6%の実質賃金引き上げ。配分は部門別協約によって異なる。
●IFメタルの主要課題の1つであった最低賃金水準の引き上げ。協約期間中に最低賃金と平均賃金との格差が縮小する。
●協約期間中に年金給付が合計0.6%引き上げられる。この増額に伴い、年金給付の水準が引き上げられるだけでなく、ブルーカラー労働者とホワイトカラー労働者との年金水準格差もなくなる。

IFメタルは、新しい協約に労働時間の柔軟性拡大を盛り込もうとする使用者側の試みに抵抗することにも成功した。

[2007年3月21日]