「新聞報道によると、フィアット・グループは低価格車を生産するため、インドの西ベンガル州シングールに新しいタタ・モーターズ工場を設立しようとしている」と、イタリアの組合が発表した共同声明は述べている。

「インド国内外の労働団体が、そのような工業施設の設立は約2万2,000人が住む肥沃な田園地帯に壊滅的な影響を与え、住民の多くは土地の収用に対する補償をまったく受け取れないだろう、と懸念を表明している」

「関連地域では、ここ数カ月間に抗議デモが行われ、残念ながら、労働組合幹部の逮捕も含めて農場主に弾圧が加えられている」

「イタリアのFim、FiomおよびUilm全国書記局は、フィアット・グループがこの行動に参加する場合は、それについて説明するよう求めている。これらの組合はフィアットに対し、タタ・モーターズとともにイニシアティブを取り、必要な工業開発を実施できるようにするために、西ベンガル州政府にシングール以外の場所を確保させると同時に、農村の生活条件を保護するよう要求している」

［2007年3月13日］