IMFニュース・ブリーフス
ZCTU事務所に強制捜査、NEWUスタッフが行方不明に

ゼネストが迫る中で、ジンバブエ政府が労働組合を厳しく取り締まっている。


ジンバブエ:「一連の行動は死に体内閣の最後のあがきだ」と、ジャフェット・モヨ全国エンジニアリング労組(NEWU)書記長は今朝、秘密の場所から語った。「我が国の政府は明日をも知れぬ身で、怯えきっている。私たちの予想では、事態はさらに悪くなるだろう」と、ここ数週間の政府による大規模な労働組合活動家攻撃についてモヨ書記長は述べた。

政府が「ジンバブエを救え」キャンペーン集会で無防備の人々に向かって発砲した2日後の3月13日の朝、ジンバブエ労働組合会議(ZCTU)の事務所が警察の強制捜査を受けた。ビデオテープや文書が押収され、その中には翌月の4月3〜4日に予定されていたゼネストに備えて作成されたポスターや資料も含まれていた。

オルグや支持者の名前を記載したゼネスト関連文書が押収されたことで、多くの組合指導者と組合員が、逮捕やもっと悪い事態を避けるために身を隠さなければならなくなった。先月、組合活動家に対する暴行・逮捕・拷問が数多く報告された。最新の事件はガリレオ・チレビュZCTU財政部長の逮捕だが、NEWUスタッフ1人が行方不明になっている。

ジンバブエは壊滅的状況に陥った。インフレ率は世界記録の1,600%に達し、国民は日常的な停電や継続的なガソリン不足に加えて、最も基本的な主食の日常的不足にも直面している。ZCTUの調整により計画されたストの目的は、国内の「経済崩壊に取り組んでいない」政府の失策に抗議することである。

NEWUは、金属産業で働く100カ国・2,500万人の労働者を代表する全国組合連合、IMFの加盟組織である。マルチェロ・マレンタッキIMF書記長は、ロバート・ムガベ・ジンバブエ大統領宛の書簡で、大統領を糾弾し、一連の攻撃を非難した。

「ZCTUとNEWUに対するこれらの最近の攻撃に関するニュースを聞いて、ジンバブエの同志たちの安全と保護について深く懸念しています。基本的な労働者の自由に対するこの攻撃をやめるよう、断固として要請します」とマレンタッキ書記長は述べた。

「国際的に認知された労働権をあからさまに無視し、それらの権利を行使する労働者を撃ち殺すこともいとわない貴国政府の蛮行には、ぞっとします。IMFは、可能な限りの国際的経路を利用して、基本的ニーズと労働者の保護を求めて勇敢に闘っているジンバブエの同志との連帯を表明します」

ジンバブエ政府は大都市での集会や公共のデモを全面的に禁止している。それでも、ゼネストの準備は進んでいる。「闘いをやめるつもりはない」と、ZCTU書記次長も兼任するモヨ書記長は述べた。「闘いは前進している」

[2007年3月13日]