IMFニュース・ブリーフス
労働組合がゼネラル・モーターズに労働者の諸権利の尊重を要求

世界中の労働者に影響を与える再編成の真っただ中で、組合はGMに対し、労働組合権の完全な尊重を要求している。


ベルギー:北米、西ヨーロッパ、アジアおよびラテンアメリカの7カ国の労働者を代表する代議員が、IMFゼネラル・モーターズ・アクション・グループ(GMAG)の一環として4月18〜19日にベルギーのアントワープに集まり、同社のグローバル戦略と企業行動に関する課題と対策をめぐって議論した。参加者は何よりも、ゼネラル・モーターズのグローバル戦略は、あらゆる点で労働者・労働組合の権利を完全に尊重・遵守するように立案・実施しなければならない、と強調した。

代議員は、韓国、ロシア、ブラジル、タイなど、多くの国々の労働者に影響を与える企業行動について議論した。韓国のGM大宇で働く給与労働者・非正規労働者や、ロシアのGM-AvtoVAZ合弁事業で働く労働者をはじめ、組合を結成して加入する権利、団体交渉を行う権利、自衛のためにストを実施する権利を行使しようと絶えず努力する労働者に対し、明確な連帯が表明された。代議員は、ブラジルのGMグラバタイ工場で同社によって解雇された選出組合代表2人の即時復職を要求した。また経営陣に対し、タイ・ラヨン工場のGM労働者を代表する組合との関係において誠実に行動することも要求した。

会合開催のちょうど前日、GM経営陣は、次世代のアストラ・モデルをアントワープ工場で生産しないことを発表、同工場では1,000人分を超える雇用が危機にさらされている。代議員は以下のとおり決議した。

2007年4月18日、IMFゼネラル・モーターズ・アクション・グループはベルギー・アントワープで会合を開いた。この会合に世界中から参加した労働組合代表は、2010年以降のアントワープ組立工場での生産継続を求めて闘うベルギーの同志を支援する。代議員は、工場閉鎖を避けるための国際連帯努力を高く評価する。歴史を見れば分かるように、このような状況は珍しいものではない。同社はグローバル戦略の実施にあたり、労働者・労働組合の権利を完全に尊重しなければならない。IMFと加盟組織は、引き続き事態の展開を監視していく。

[2007年4月24日]