IMFニュース・ブリーフス
チェコの自動車労働者が大幅賃上げを獲得

シュコダ自動車で2回目のストが回避された。


チェコ共和国:フォルクスワーゲンの一部門であるシュコダ自動車の労働者が経営陣と合意に達し、賃金が直ちに10%上がることになった。各種の給付も含めた賃金総額は、2008年までに12.7%増える。

シュコダ労働者は4月17日にストライキを実施し、日産2,500台を約3分の1減らした。IMF加盟組織のOS KOVOは、合意に達することができなければ再びストを決行する構えを見せていた。

賃上げの内容は以下のとおり。
●2007年4月1日から2008年12月31日までの期間につき賃金を10%引き上げ
●2007年に1万チェコ・コルナ(483.73米ドル)のボーナスを支給。この額は、来年には増益に応じて増額される。
●奨励給を14〜15%増額
●会社保証の付加手当(旧13カ月目の賃金)を10%増額
●2008年7月に2,500チェコ・コルナ(120.93米ドル)の一時金
●年金保険料の事業主負担を2007年4月1日から100チェコ・コルナ(4.84米ドル)増やし、2008年1月1日にさらに100チェコ・コルナ増額
●2007年4月1日から夜間の超過労働にも1時間当たり20チェコ・コルナ(0.97米ドル)の夜間労働特別手当を支給
●付加手当を1カ月当たり350チェコ・コルナから450チェコ・コルナ(16.93ドルから21.77米ドル)に増額
●契約給で働く賃金従業員数の上限を2007年に850人、2008年に1,000人に引き上げ
●退職手当を労働者の平均賃金の最大12カ月分に増額
●住宅ローンを22万5,000チェコ・コルナ(1万883.91米ドル)から30万チェコ・コルナ(1万4,511.88米ドル)に増額
●困難作業環境特別手当:1時間当たり9チェコ・コルナ(0.44米ドル)。非標準作業環境特別手当:2007年1月1日から1時間当たり7チェコ・コルナ(0.34米ドル)。

シュコダは昨年の売上高が2,037億チェコ・コルナ(98億5,000万米ドル)で、2万7,000人以上の労働者を雇用している。

[2007年4月24日]