IMFニュース・ブリーフス
ラインメタルIFAが失速

ラインメタル経営陣は、国際枠組み協約の実施に関するIMFとの会談を拒否した。


ドイツ:2007年6月12〜13日、ラインメタル工場の組合代表とオーストリア、ブラジル、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、スイスの組合役員がドイツのネッカーズルムで会合を開き、ラインメタルとIMF、欧州従業員代表委員会(EWC)との間で合意された社会的責任の原則(国際枠組み協約)の実施について議論した。
IFAの実施に関して同社と誠実な対話を開始しようとするIMFとIGメタルの努力にもかかわらず、経営側は、この会合を開催して参加者に報告するにあたり、IMFとIGメタルへの支援を拒否した。
ユルゲン・ペータースIMF/IGメタル会長は、ドイツの新聞『フランクフルター・ルントシャウ』に掲載された記事の中で、この経営側の姿勢を「締結された協約の違反」と批判した。会長は、経営陣は民主的ルールに違反し、自らが「軽蔑に値する」ことをさらけ出した、とみなした。この記事(ドイツ語)は下記リンクで参照できる:
http://www.fr-online.de/in_und_ausland/wirtschaft/aktuell/?em_cnt=1155542&
この会合は、何カ所かの同社事業所の現状に関する情報を交換し、ラインメタルの労働者と組合の国際ネットワークとグローバル・コミュニケーション基盤を構築する機会を提供した。ブラジル代表は、特にサンパウロ州ノバ・オデッサのラインメタル工場における重大な安全衛生基準違反を報告し、IMFに経営陣への介入を促した。IMFがIGメタルおよびEWCとともに再び経営陣に接触するために努力し、世界中の同社施設とサプライチェーンにおける協約の実施をめぐり、建設的な対話の開始を目指すことについて合意した。
ラインメタルは、自動車部品、兵器、エレクトロニクス製品を生産するドイツ系メーカーである。この枠組み協約は2003年後半に締結され、世界中の20カ所を超える生産施設で働く約2万5,000人の従業員を対象としている。IFAの詳細については下記を参照:
http://www.imfmetal.org/main/index.cfm?n=47&l=2&c=8837

[2007年6月19日]