IMFニュース・ブリーフス
南アフリカの自動車労働者が賃金・給付の増額を確保

NUMSAと自動車メーカー7社が合意に達し、ストが回避された。


南アフリカ:8月17日、南アフリカ全国金属労組(NUMSA)が自動車メーカー7社と合意に達し、自動車産業の全般ストライキを回避するとともに、労働者のために大きな利益を勝ち取った。

この協約は約1万5,000人の自動車労働者を対象としており、以下のような内容である。

●1年目の賃上げ率は最大9%
●2年目の賃上げ率は最大8%
●3年目の賃上げ率は最大7.5%
●離職手当の増額、自動車産業準備基金の設立、出産休暇給付の増額、C02溶接工とスプレー塗装人のキャリアパス確保
●この協約は、そのほかにも、人材斡旋会社の活動を制限すること、工場タスクチームを設置し、操業短縮やレイオフが実施された場合の悪影響とその補償金の支払いについて検討すること、これらの問題について労使双方が工場レベルで交渉することを提案した。
●産業政策フォーラムを設置し、黒人経済権限付与計画と組合員への給付に関する問題に検討を加える。この政策フォーラムでは、HIV/エイズ、削減・閉鎖問題を扱う社会計画、大規模交渉協議会の設置についても検討する。

シルムコ・ノンドワングNUMSA書記長は、「労使双方から熟練の交渉担当者が参加している。他産業のNUMSA組合員のために利益を勝ち取りたい」と述べた。

「これは私たちが今年に入ってから関連部門で締結した2本目の画期的な協約であり、雇用条件を大幅に改善するとともに、関連部門の持続的成長を長期的に見据えている」とノンドワング書記長は語り、こう付け加えた。「NUMSAは今年、とにかく雇用条件を大幅に改善する協約を取り決める構えだ。年頭に『予期せぬ利益の分け前を求めて闘う』と述べたが、あれは冗談ではなかった」

[2007年8月20日]