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ジニフェックスとユミコアがニルスターを設立

新会社は4,500人の労働者を雇用する世界最大の亜鉛グループになる。


オーストラリア/ベルギー:オーストラリアのジニフェックスとベルギーのユミコアが両者の製錬・合金事業を統合し、世界最大の亜鉛メーカーが誕生した。合弁会社ニルスターの従業員数は4,500人になる。

この会社はベルギーで設立され、事業本部はロンドンに置かれる。ニルスターはコリア・ジンクとエクストラータを抜いて最大の亜鉛企業になり、年産量は亜鉛120万トン、鉛25万トンに達する見込み。

ユミコア(旧称Union Miniere)は、旧ベルギー領コンゴの銅資源を基礎として100年以上前に設立され、近年、貴金属・特殊金属に軸足を移している(例えば、世界最大の自動車用触媒メーカーであるドイツ系OMGの買収)。ユミコアは、35カ国で1万4,000人の労働者を雇用し、強力な労働組合(社員の80%以上とブルーカラー労働者ほぼ全員を組織化)があり、長年にわたって活動する欧州従業員代表委員会と安定した社会的対話を行っている。

IMFは9月、国際化学・エネルギー・鉱山・一般労連(ICEM)とともに、同社とベルギー系多国籍企業初の国際枠組み協約を締結した。

[2007年10月12日]