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フィンランドの組合がノキアにIFA交渉開始を要求


フィンランドのIMF加盟組織3団体は、ノキアがフィンランド企業として初めて国際枠組み協約を締結し、全世界のノキア従業員に基本的権利を保障すべきだと考えている。


フィンランド:2008年4月、フィンランド金属労組、俸給従業員労組およびフィンランド専門職エンジニア労組はノキアに対し、フィンランド企業として初めて国際枠組み協約を締結するよう要求した。この要求が発表された記者会見では、これに先立ってメキシコ・レイノサのノキア工場における不安定な労働条件を明るみ出す新しい調査報告書が公表された。

この報告書は、フィンランドの労働組合とフィンランド労働組合連帯センター(SASK)の依頼で、メキシコの組織CILAS(労働調査・組合相談センター)が作成した。スペイン語版とフィンランド語版があり、レイノサのノキア携帯電話工場における同社の現行倫理規定原則の実施状況を調べている。

フィンランドの組合は、この倫理規定が組合の参加なしに立案され、その実施に従事する担当者もいないため、使用者に対する拘束力がなく、実施状況も監視していないことに対し、重大な懸念を抱いている。

報告書はレイノサの工場で利用されている厄介な慣行をいくつか摘発しており、特に組合は、同社で働いている労働者の35%が人材派遣会社のマンパワーとアデコを通して雇用されていることを懸念している。派遣会社を通して雇用された労働者は、同じ仕事に従事しているが工場との直接契約で雇用される同僚より賃金が低く、給付も不十分である。労働者の過半数が、自分の会社で締結されている労働協約のことを知らない。従業員は交渉に関与せず、この協約は同社経営陣と非民主的な方法で任命された労働者代表との合意によって取り決められたようである。

2002年、IMFに加盟するフィンランドの組合は、初めてノキアに働きかけ、国際枠組み協約をめぐる交渉に入るよう提案したが、今までのところノキアは興味を示していない。それにもかかわらず今回、フィンランドの組合は、会社のイメージを高めることになるのだからノキアはIFA交渉開始への関心を深める、と考えている。



[2008年5月15日]